劇場公開日 2012年2月10日

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「怒りに満ちた魂、一人挑んできた少女の物語」ドラゴン・タトゥーの女 グッドラックさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5怒りに満ちた魂、一人挑んできた少女の物語

2012年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

知的

スウェーデン版は鑑賞し堪能したので、どんな表現なのか興味津々でした。観て良かったです。

苛酷な過去に、怒りに満ちた魂で一人挑んできた「竜の刺青の少女」の物語でした。ルーニー・マーラ演じるリスベットは、女というよりは原題の通り少女の部分が濃く、期待以上に魅力的でした。
人間としてだけでなく、男としても慕わしいミカエル。ダニエル・クレイグは納得でした。

ミステリーは天才ハッカー・リスベットの豊富な情報と、ミカエルの記者魂の両面からテンポ良く解き明かされていきます。凄惨な描写もありますが、煙草の一服、何気ない食事にも丁寧に重みをもって描かれているのが凄いと思いました。

そして切ない幕切れ、だってあなた、最初から知ってたのに。堅く閉ざした心の扉は少し開いたけれど。
エンディングテーマも、二人の少女への余韻を深めてくれ良かったです。

とても印象的だった事、リスベットのインスタント麺の調理はクール!イマドキ普通なんでしょうか。

グッドラック