「変態オンパレード」ドラゴン・タトゥーの女 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
変態オンパレード
ミレニアム版は明らかに主役はスーパー・ハッカーのリスベットなのだがミカエル役にダニエル・クレイグを据えたことでリスベットの存在感が薄まった、本人は現役ボンドのイメージ定着から抜けたかったのだろうがひ弱なジャーナリストでは頭が混乱する。命ばかりか名誉挽回まで助けてくれたのに恩知らずミカエル、ラストにリスベットに年相応の女らしさを加えるのもそれまでの展開のぶち壊しだろう。過激度、変態描写はミレニアム版より抑え気味にした割には必然性のない猫殺しは何だったのだろう。屋敷も洗練されクラシカルな怪しさが薄まった、サスペンス的に辻褄合わせに微調整したところは買うが変態オンパレード映画をいじればいじるほど中途半端に雰囲気を削いでしまう面も否めない。以上、比べてみればの感想、どちらを観ても謎解きは楽しめるので好みの問題かもしれませんね。
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