「現実と幻想のあいだ」ヒューゴの不思議な発明 Blueさんの映画レビュー(感想・評価)
現実と幻想のあいだ
想像した内容とちがって 見て楽しむより、見て想像する・感じることが多かったです。 本を読むように 登場人物のリアクションや表情から その意味を拾っていく。 “読書感想文”が書けそうな 知的な作品です。 ハリウッドでの評価は高いようですが 私個人はきらいじゃないけど、エンタメ重視だと 迷うなぁというのが正直なところ。
『シャッターアイランド』のドクターを演じた ベン・キングズレーと今 注目の子役 アサ・バターフィールドくんを中心に物語が展開していきます。 ちょっと残念なのが ジュード・ロウはプレビューで映ったシーン以外は ほとんど見ないし、『キック・アス』のイメージがつよいクロエちゃんは 大人っぽくなってイギリス英語が 艶っぽい(イメージがだいぶ変わりました)。 『ハリポタ・シリーズ』で活躍した俳優さんが 多く出演しています。 あと、ここは見どころ!『ボラット』や『ブルーノ』で過激なおバカさんを演じている? サーシャ・バーン・コーエンが 駅の警備員役を好演(初めて “俳優らしい彼”を見た気がします)。
背景や小道具が 綿密に計算されていて、現実にあるであろう 駅の大きな時計の裏側や機械の仕組みを 魔法がかかったように幻想的に映しだす。 前半はテンポ良かったのですが、後半は少しずつなぞ解きをするので ゆっくり“話を聞く”ことが多く 眠かったです(苦笑)。 ストーリーのカギとなる からくり人形も“引っ張った割には” この程度…という印象でした。
クリスマス前のこの時期に(全米)公開されたのは 名作・クリスマスキャロルを意識した内容(配役)にも思える本作品。 好き嫌いが分かれそうですが、私は一回(観たの)で十分かなぁ 3.5、でも映像がステキだったので次は あまり考えずに観てみたいかなぁ +0.5で 4.0評価。 いつの時代もパリはオシャレだなぁと 思いました☆