「エロエロドロドロ」ハウスメイド 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
エロエロドロドロ
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上流階級の邸宅にメイドとして雇われたウニ。真面目に働いていたウニはある日、ご主人に迫られ、関係を持ってしまう。やがてウニは妊娠し、それを知った若妻とその母は中絶させ、追い出そうとするが…。
まるで下世話のような愛憎と官能のサスペンスだが、一応それでも見るべき点はある。
官能シーンが実に艶めかしい。
風呂を清掃してびっしょり濡れた生足、覗き見のような濡れ場、その最中の大胆な台詞…。
セクシーというより、生々しくエロい。
監督の視線=カメラアングルがエロい。
従順なメイド、嫉妬に狂う若妻、腹黒いその母、強かなベテランメイド…4人の女を通して格差階級を突っつく。
傲慢で自己チューなご主人、若妻、母親。特に恐ろしいのは母親だ。言葉巧みに娘を嫉妬させ、陰湿な仕打ちを繰り返す。元々の原因であるご主人は蚊帳の外でただの色情バカ。
中立の立場だったベテランメイドもさすがに愛想を尽かす。全てを見てきたベテランメイドにとっても、この邸宅の傲慢は耐え難いもの。
ラスト、ウニは衝撃的な行動を取る。無情に扱われた下流階級の末路を身を持って知らしめる。
しかしその直後、邸宅の人間共は何事も無かったかのようにいつも通りのイイ暮らしを続ける。
唯一ウニに懐いていた純真な邸宅の娘も、いずれは親と同じようになってしまうのだろうか…?
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