「家政婦は体験した。」ハウスメイド ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
家政婦は体験した。
故キム・ギヨン監督『下女』のリメイク。原版は残念ながら観ていない。
かなりの傑作、マニア多数、らしいので…機会があったら観たいなぁ。
さて、何とも豪勢な邸宅で繰り広げられるのは、表向き上品に見えて
下品な愚行の数々。スカウトされメイドとして住み込む下層階級の女に
降りかかる災難?歓び?混じった怒拷の日々、観ているこちらは存分に
その有様を楽しめるんだけど、これって市原女史の、あの世界^^;だわ~。
家政婦は…見ていた。だけじゃなくて、体験した。かしら…(怖)
無垢で純真なメイド…っていうんだけど、私にはこのチョン・ドヨンの
顔を観ていると、何かこの顔で企んでるんじゃないか?^^;って思えて、
何が起こるかと思ったんだけど、企んだのは違う方向性だった(ビックリ)
うーん、あれはアッパレ!?になるのか。かなりおぞましい展開…。
邸宅の豪華さと、住んでいる人間の傲慢さと、気味悪い老メイドと^^;
どこをとっても気持ちの良い場面などひとつもないのに(爆)
なぜかかなり引き込まれる…。ストーリーの巧さ、場面毎にエロさが増し
(ほんとコレ、お昼に見せていいのか?な感じ。男性陣が多いわけだ^^;)
双子を妊娠した若妻(ホント整形顔してるわ)と、メイド(おばさん)を比べて
まぁ、どっちがいい?っていうレベルじゃないんだけども。。
ただその、起こりうる事件は別段変わり映えしない昔ながらの愛憎劇で、
メイドの妊娠が発覚してから突然登場する若妻の母親!(この女上手すぎ)
絶対昼ドラの常連マダムですよね?って声をかけたくなるほどのクソ女が、
これまた従来通りにしでかすメイド陥れの術!!何てありふれた技なんだ!
そして最後までよく分からないのが、老メイドの目的と意識(ないのか?)
この家の有様にうんざりしつつ忠誠を尽くしているこの老女が一番怖い。
気持ち悪いうえにエロくて怖い。(お好きですか?皆さま^^;)
やっぱりこれは、のぞき見する作品だ。主人公のメイドが辿った惨劇を、
この邸宅のたか~い窓外からのぞき見をして…そして阿鼻叫喚地獄…x
しかしラストはまたブラックなテイストで、巧い結び方をしている。
こんな家族(いるのかいないのか分からないけど、見られるなら見たい)
そこいらでは見られないので^^;やっぱり映画で観るのが正解なのかしら。
(なんかイ・ジョンジェ、違うヒトみたいで^^;普段があんなだったらやだな。)