「荒みすぎ」ウィンターズ・ボーン 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
荒みすぎ
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アメリカのド田舎の貧困ぶりが強烈で、景色も寒いけど現実も寒すぎて、心が凍える映画だった。主人公の女の子は17歳にして重い現実と向き合わざるを得ず、しかも親戚にリンチに合うなどどこまで荒んでいるのか可哀相でしかたがなかった。しかし彼女はどこまでもくじけず健気に立ち上がるところが大変かっこよかった。
(追記)
公開時に見て以来2回目で内容はすっかり忘れてしまい思い出そうとすると『フローズンリバー』を思い出してしまう。とうとう最後まで子ども時代の写真しか出番がないお父さんの謎が明確にならないまま終わる。覚せい剤を密造していて、その内幕を警察で話して身内に殺されてしまった、みたいな感じかな。山と家を取られなくてよかったし、保釈金立て替え会社の人が暖かい人でよかった。じいさんがやたらと怖れらていて、周りが奉ってる感じが意味不明で気持ち悪い。ジェニファー・ローレンスの暗い目に癒される。彼らがいわゆるところのヒルビリーなのかな。
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