劇場公開日 2011年10月29日

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「【”ヒルビリーの掟”貧困白人アメリカ人の集落で起こった出来事。現代アメリカのホワイティたちにとっては、触れて欲しくない題材を扱った秀作映画。今や若手大女優のジェニファー・ローレンスの出世作でもある。】」ウィンターズ・ボーン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”ヒルビリーの掟”貧困白人アメリカ人の集落で起こった出来事。現代アメリカのホワイティたちにとっては、触れて欲しくない題材を扱った秀作映画。今や若手大女優のジェニファー・ローレンスの出世作でもある。】

2022年7月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

■ミズーリ州に住む17歳の少女・リー(ジェニファー・ローレンス)は、心を病んだ母親に代わり、一家の大黒柱として生活を支えていた。
 ある日、とうの昔に家を出て逮捕されていた父親が、自宅と土地を保釈金の担保にして失踪したことが判明。
 家を守るため、リーは父親捜しに乗り出すが…。

◆感想<Caution! 内容に触れています。>

・今年「ビルビリー・エレジー」で、明らかになった、アメリカ貧困白人層の、土着閉鎖的慣習を背景に描かれる作品である。

・父が行方不明になった17歳の少女・リーを演じるジェニファー・ローレンスが、自らの暮らす土地の慣習に気付き、湖に沈められた父の腕を、チェーンソウで切り落とし、警察に届けるシーンのジェニファー・ローレンスの悟りきった表情は、忘れ難い。(当時、僅か20歳である。)

<アメリカ映画では、今作や「ウインド・リバー」や、「ビルビリー・エレジー」など、現代アメリカのホワイティたちにとっては、触れて欲しくない題材を扱った秀作映画が、時に出る。
 ほぼ、秀作である。
 今や大スターである、ジェニファー・ローレンスが今作で、スポット・ライトを浴び、スターダムを駆け上って行った事が納得出来る作品であり、彼女の演技が見れる貴重な作品である。>

NOBU