「シリーズ最高傑作」X-MEN:ファースト・ジェネレーション モリさんの映画レビュー(感想・評価)
シリーズ最高傑作
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シリーズが4作も続いているアメリカン・コミック原作の最新作は、舞台を60年代に戻し、東西冷戦やキューバ危機といった時事問題を絡めながら「X-MEN」チーム誕生までの軌跡を描く。シリーズ最高傑作といわれるほど評価も高い。
シリーズの主軸は、遺伝子の変異により超能力者となってしまったミュータントたちと人間との攻防を描き、その背景には人種差別問題がある。
テレパシー能力を持つチャールズと、あらゆる金属を操ることができるエリックは、同じミュータントととして親友となる。しかし2人の友情は、CIAから依頼された秘密作戦に参加したことから崩壊していく。
シリーズが4作も続いていることもあってか、複雑な物語設定や人物描写はすっきりと排除され、序盤からストーリーがテンポよく進んでいくところが気持ちよい。さらにケネディ大統領の演説などの実写シーンを細かに組み込んだ演出も素晴らしい。
唯一の欠点は、シリーズを観たことがない人には全く話が分からないこと。それでも「エピソード1」として楽しめる作品だ。ちなみにシリーズ重要人物のカメオ出演もあるぞ。
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