劇場公開日 2011年6月11日

  • 予告編を見る

「始まりにふさわしい」X-MEN:ファースト・ジェネレーション カミムラさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5始まりにふさわしい

2020年11月3日
Androidアプリから投稿

ミュータント達の出会いと別れの物語。
今回はミスティークが主役と言っても過言ではないかも。

各々の超能力を活かした戦闘シーンも見物だが、心の揺れ動きが印象に残る。
特に孤独でチャールズ以外のミュータントを知らないレイブンことミスティークにとって沢山の仲間に囲まれるの凄く嬉しかっただろう。
だが人間ではなく、同じミュータントに襲われ、仲間を失い、かつての仲間とも敵対し、人間が明確な殺意をこちらに向ける。

彼女が青い体色じゃなく、普通の人間寄りの姿だったらチャールズ側に付いたかな?
変身能力で自由に姿を変えられる彼女だからこその苦悩があると思うんだよな。
でもチャールズは一番近しい間だからかそこに気付けず、むしろ同じミュータントに出会ってはしゃぐ彼女を失望したと突き放す。
一方エリックは自分達の能力を誇りに思い、ありのままの彼女を受け入れた。少なからず人間に恐れや憎しみを持つであろう彼女がエリックに付いたのは必然的と言えるかな。

始まりの物語、全ての原点にふさわしい映画でした。

カミムラ