劇場公開日 2011年6月10日

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「おとな版赤ずきんちゃん」赤ずきん めい子さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0おとな版赤ずきんちゃん

2013年9月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

何と言っても、この作品の見どころは登場人物や絵の美しさ!
アマンダちゃんはもちろん、彼女を取り巻くタイプの違うイケメンふたり…
よくある「善悪」の対極にいるふたりではなく、二人とも魅力的でかっこいい。村をおそう脅威を取り除くという意味では一致団結し、ヴァレリーのために共闘する姿はまあなんともくらくら来るものです。

登場人物だけではなく、中世の中二感(笑)たっぷりの小物や舞台がまた童話っぽくていい。
個人的にはプロローグの村を俯瞰する視点や、祝宴の演出が好きです。小物で言えば生贄ヤギの鉄仮面。べたべたかとは思いますが、「本当は怖い童話」「文献には出てこない中世の性風俗」みたいな中二ごころをくすぐる演出がたまらなくて涎がでそうです。

ほかの方がレビューしているように突っ込みどころも多いですが、深く考えれば恐ろしい細かい演出もあるので、私はもう一度見たいなーと思います。少女マンガと思えば、絵もきれいだし登場人物はみんな美しいし好感度高いし許せる範囲(笑)
伏線をひき、じりじりと追い詰めていくように拾っていくスピード感もがん好みです。作中の伏線はもちろんですが、ラストに向けて童話の赤ずきんの話にそっていくがまた楽しい。

興味があるなら見て損はない作品かと思います。

三匹の子豚や、狼と七匹の子ヤギの要素も混じっていて、そういうのに気づくとさらに楽しいですね。

めい子