アンノウンのレビュー・感想・評価

リーアム・ニーソン主演なのでアクションかサスペンスだと思って見始めたが、職業が至って大人しい学者だと。空港でスーツケースをタクシーに積み忘れた時点で、こちらはジェットコースターの最初の登りに差し掛かったようで、ハラハラ落ち着かない。
事故から復帰したら、自分を名乗る別人が。記憶障害？パラレルワールド？少し前に「ある男」「宮松と山下」を観たばかりだから、いろいろ混ざる。全て仕組まれてる？それにしては事故は偶発的だし…と謎が謎を呼ぶ展開。
主人公を消しに来る刺客。学者のくせに強い！というところでなんとなく皆気付いたかな？
コレ、組織としては最初のハリス博士が事故に合った時点で病院から引き揚げて、殺そうとせずに穏当に記憶を戻して上げれば計画は成功したのでは？殺そうとすれば身を守るだろうし、いろいろな人を巻き込んじゃったのは悪手でしたね。と、つい組織サイドに立って観ちゃう。それはそれでおもしろい。

　学会でベルリンに来たハリス夫妻、夫のマーティンはホテルに着いた時に大事な荷物を忘れて空港に1人でタクシーに乗り戻る。慌てて戻るにしても、なぜ一言妻に説明しない？飛び乗ったタクシーは事故を起こして川に落ちてしまう。数日後に意識を取り戻したマーティンはホテルに戻るが、違う人物が自分になりすましていた。
　この時点で、妻がわざと荷物を空港に忘れ、タクシーもぐる？と勝手に想像。
　でも、荷物を置き忘れたのは本当にマーティンのミスであり、タクシーも運転手もたまたまであり、マーティンも偽物も妻もみんなぐるで、ある人物の暗殺が目的だったとは。自分の想像を裏切ってくれてなかなか面白い展開だった。ただ巻き込まれて殺されたタクシー運転手の女性の同僚の男性が気の毒。せめてマーティン、ジーナとやり直すようなラストだったが、同僚の男性の家族に、仕送りしてあげてよ。国に残された家族が可哀想。

平均評価が高めだったので少し期待して鑑賞。
なるほど全体のストーリーというか狙いたかったであろう展開は映画としては良いのだと思う。
多分。

以下、ネタバレとなるけれど、いろんな設定が気になってしまった。

【ポイント1】
ユルゲンさんがあきらめるほどのヤツラ。その名も轟くセクションなんとか。そりゃぁもうトム・クルーズも苦戦するレベルの集団でしょう。
資金も計画も何もかも一般市民の僕らには想像が及ばない闇の超エリート集団で、実行をするキャスト達も例に漏れず、かつ高スキルな人材のはずだ。
特にハリス夫妻役を射止めた二人はそれはもう集団内でもトップレベルエージェントでなければいけない。

暗殺者師匠が「あれはヤバイ」というほど大事なアタッシュケース。
右腕で一流のエージェントが開始３分で置き忘れる。
もう記憶がおかしい。
フォローするスタッフは特にいない。
海外の人は荷物気にしないのかな。日本からあまり出ない僕にはわからない感覚だ。

とはいえ事故は単純に不運。記憶喪失も不運。
わずか４日ほどでネット上の情報を書き換える。まぁこれはドイツ国内からのアクセスを制限してとかやりようはあるか。
パスポート偽造とかそういうところはとても優秀なセクション何とか。

【ポイント2】
コネがあるとはいえノーベル賞狙える学者と知り合い（家族の話をするくらいには仲いいレベル）の学者です。世界が注目する学会だけど多分顔は誰も知らないからいいよね。
３か月前に仕込みに来たけど、皇族が止まるレベルの一流ホテルのスタッフはスイートに泊まる客の顔なんて誰も覚えないから平気。

【ポイント3】
あれ？あいつポンコツじゃね？始末しないと！って処理スタッフ出動。
ユルゲンさんをして、逃げても無駄だからあきらめるレベルの集団だ。
僕の見間違いじゃなければタクシー降りたとき車でハネない。ちゃんと止まる。人が多い時はやめておく。一流は判断が早い。すぐにはヤらねぇぜ。
地下鉄で何とかするから処理は一人でいいか。ちっ運のいい奴だ。備考の最低人数？関係ない。
じゃぁ、病院でやろう。刺せば速攻で死ぬ薬は初回は事務所に置いていこう。なんとなくきれいにやっていこう。って逃げられた！
くそ追いかけろ！人が多いけどぶん投げてどかせ！点滴持ってる看護師さんかわいい。
逃げられた。
よし次は二人で行くぜ。ターゲット担当の看護師さんは速攻やった。
でもノーブラ美人はすぐには殺さない。
二人一組なのにバラバラになることもある。名前も呼ぶ俺らは今日も元気です。一人死にました。
もう人員は呼べないから、たいして人の来ない写真展で奥さん役のすぐそばで見張るぜ。
奥さん役に接触するはずだ！あっちの方見にこう。
みんなで楽しく撮影した時にあと2人くらいいた気はするけど来ない。感謝祭だし。
きっとこの作戦は予算が少ないんだ！

【ポイント4】
ユルゲンさんとなぜか知り合いで、困ってる人には住所教えちゃうくらいおせっかいだけど、その割に先に連絡しておいてくれない、怪しい医師の言うことは信じない、ハサミもくれる看護師さんが担当というラッキー。
そしてユルゲンさんは泊めてくれない。

ちょっと中略

【ポイント5】
暗殺師匠曰く「１年以上かけて準備した。」重要な作戦だ。
ターゲットのPCのパスワードは覚えてない。単語だけど。１年以上かけて準備したけど！
すぐ気づいちゃうレベルの暗号ですぐに調べられる本に書いておく。
単語読んでも学者の子供の名前を思い出せないポンコツだからしょうがない。
多分5日前くらいに分かったんだ。５日あれば覚えられる気もするけど、日本語で言えば画数が100画くらいあるレベルの単語なんだろう・・・アルファベットだけど・・・1年以上かけたけど・・・

高速DLできるレベルの遠隔できるけど、他の部屋でスタッフ待機してそっちでコピーしながらターゲットをPCから遠ざけるとかしなくていい、1年以上準備した。
多分USBの出力が弱いんだ。作動中はLEDもついちゃう。
でも持ち運びは便利そうだしamazonあたりでそこそ売れてるやつに違いない。

【ポイント6】
1流エージェント女子はスタイルが良い。
USB-Aだって見なくても上下間違えない。
5分しかないけど最上階から階段でゆっくり逃げてみる。
PCは遠隔できるけど爆弾は遠隔できない。解除はできないようにするのがホンモノ。
爆弾起動しちゃったから止めたい。鏡割れない1流エージェント女子。
爆弾の場所微妙だけど、一流ホテルの手抜き工事された壁壊した。
ちょっと高さ間違えたから見えないけど、指伸ばしてボタン押して止めようと思った。
案の定だった。1流エージェント女子。
設置の時にシャワー浴びてて見てないもん。１年以上準備したけど爆弾担当じゃなかったの！
止め方は知ってたけど！

【ポイント7】
ホテルの警備は皇族きてるけどホテルマンのみで対処。
指揮するのはホテルセキュリティの偉い人。
説明はなかった気がするけど、もしかしたら要人警護のプロ集団かもしれない。
セクション何んとかよりは有能な気がする。

【ポイント7】
なんやかんやで全部終わったけど、過去に何やってたかは覚えてない。
皇子の会見で爆弾もっていったやつはきっと別の集団だ。うん。
今までどれだけ人道に反したことやってきたかは覚えてないんだ。
ジーナも黒人さんの故郷の家族のことはちょっと忘れてんだ。

【見終わって】
ジーナひとりで3人やってる。
自分も絵がうまくてカーチェイスで運転指示できて、何度でも相手を助ける有能ノーブラ女性と知り合いたい。

長々ともやもやしたところを書きました。
深夜に見たので勘違いも多いかも。アンチじゃないんです。
もちろんもう一度見ます。
勉強不足のため無知な意見、誤字脱字ありましたらすみません。

予想外でした。観てから思えば、ありえる話ではあるかなー。植物学者なのに、やたら強いし。なんで、そんな強いのかと疑問だったけど、映画だしなーとは、思ったけど、そういう展開とは・・。なかなか面白かった。

私はダレ？、から始まり、誰が悪者か、味方？か、しっかり見とかないと理解できん流れ。

おもしろくもあったしハラハラもしたけど、その人間関係がどーなのかわかんないまんまだから、誰をどう信じていいか落ち着かないままだった。

そして最後にようやく「ああ、そうか」とわかってくるも、でも爆弾を仕掛けた主人公は、おとがめもなくそのままどっか行った、と。

んー。

学会で訪れたベルリンで交通事故に遭ったマーティンハリス博士。4日の昏睡から目覚めホテルに戻ってもみんなあなたなんか知らないという。くらい緑がかった映像、慣れない土地でパスポートもなく彷徨う不安が伝わってくる。
何のために植物学者を騙すのか不明だけど、ちょっと大掛かりすぎやしない？しかも事故は偶然なのに誰が何のために？
奥さんのリズがやけに若いのもやっぱり詐欺なのかなと思ってみたり。

やたら体力と生き延びるのあるマーティン。無理のある筋になりそうでハラハラ、そして誰が敵で誰がいつ狙われるか分からない展開。

長いカーチェイスシーンは荒唐無稽にもみえました。なんで学者にこんな運転技術あるのか。そして現実ならたくさん巻き添え死傷者が出てそう。

無関係なのに巻き込まれたジーナはなぜかいつまでも命懸けで協力してくる。
マーティンに惚れたからとしたら、いつどこのタイミングで。身元不明の初老爺に恋愛感情抱いた場面もなかったのに何かの願望だろうか。
そしてまさかまさかの展開。

結局ジーナ姉さんが強すぎるのとさらに親子みたいで不釣り合いっていう謎は残ったけど、ぶっちぎり過ぎの筋には笑っちゃいました。

奥さんも「あなたは誰？」なんて言ってる割には2人きりの時には追い払わず少し会話してくれたり、事情があって知らないフリをしてるのかと思ったら・・新しい夫は交代要員の夫役で奥さんもリーアム・ニーソンも悪い組織の一員だったとは！ 僕は面白いオチだと思いました！ ダイアン・クルーガー綺麗だなあ(笑)

程よい緊迫感もあったし実は暗殺者でしたっていうのもそれまでの流れをあーそういうことかと納得できるし有りなんだけど、本来の記憶が戻っても人格は変わらないままなのかとか暗殺組織のそれなりの地位にいた人物なのにこんなハッピーエンドみたいな感じでいいのかとかちょっと腑に落ちないところもある。

「フライトゲーム」でリーアム×セラ監督のファンになったので期待して観ましたが、まあ標準的な内容だと思います。序盤は怖くてかなり引き込まれました。中盤は襲われるばかりで怠くなり、写真展で持ち直しました。記憶を取り戻した時に善人になっていて違和感を感じ、早くミッションをこなせ!!序盤の丁寧さはどうしたのか!!と納得がいかなかったです。アクションはカーアクションも含め、カット数が多くて観辛かったです。元シュタージのおじさんが良い感じでした。

何で人格も変わんの？

暗殺者が、殺人というミッション遂行のために植物学者になりすましていた･･･。
ところが、交通事故の衝撃により、暗殺者の記憶が喪失し、何と植物学者自身の記憶と入れ替わってしまうという話なのだ。
人間の記憶が、他人の記憶と入れ替わるだって？

しかも、交通事故の衝撃により、暗殺者の人格までも植物学者の人格に置き換わり、逆に暗殺を阻止する側に回る･･･。
暗殺者という悪玉が学者という善玉へ、人間性まで変容してしまうと言う、実に「荒唐無稽なストーリー」なのだ。

ちょうしょも短所も有り､ 評価の難しい映画でした｡ 言い換えれば､ もったいない映画とも言えます｡ ストーリーは よく作られていたとおもいますが､ かなり冗長な こうせいでした｡ 映画の長さでは ないストーリーを強引に映画の長さに薄く引き伸ばしていました｡ これでは客は退屈です｡ ほかにも､ ありきたりな カー チェース､ てきが爆弾処理に失敗して勝手に自爆､ など､ 詰まらないシーンが多すぎました｡

主演の方が好きで見ましたが、やはりこの方がやる映画はすべてハズレなしで面白いです。
元々殺し屋の悪い人間が記憶をなくし、善人になる話でした。
タクシーの運転手の女がなぜか強くてあんな場で生き残れてるのが奇跡でした。笑

シンプルに面白い作品でした。
深く掘ればツッコミどころ多い作品かもしれませんが、何も考えずに単純に見たら単純に楽しめます。

前半は先の読めない展開にワクワクさせられたが後半から徐々に真実が見えてくるとありきたりな展開になってガックリ。
ストーリー以外は特徴がなく既視感のある映像ばかり、親切に対応してくれた人がよく死んでしまうのもなんだかなー。劣化版ジェイソンボーンみたいでした。

事故で意識不明になっていた間に他人に自分に成り代わられてしまった男の話。

スパイが偽造した身分を記憶喪失により信じ込んでしまうという面白い設定で、ストーリーも面白かったです。
探偵さんは完全に巻き込まれた形で可哀想でした。

前半は特に面白かったです。
記憶を失うついでに人格も変わってしまったのか、性格はそのままで、倫理観だけ目覚めたのか。
後味悪くするよりは良かったかなと思います。

最初の交通事故で記憶が曖昧になって、なぜか妻が自分のこと覚えてないっていう設定はいい。というか、かなりいい。

前半すっごく面白くてどういうことなのか全然分からなかった。予想をするのも楽しい。でも奥さんと美術館で会ったシーン。あそこで、あっ本当は知ってるのねって感じ。そしてなんとなくスパイ的な感じなのかなっていうのが予想できた。

予想と少し違って殺し屋だったけれど、もっと大きい落ちがあるのかと期待しすぎた。あと爆発を起こす理由も雑っていうかインパクトがあんまりない。

キャスティングはリーアムニーソン以外はどうでもいいかなって感じ。アクションシーンはカーアクションがほとんどで、普通のところはうーん。物足りなかった。頭は覚えてなくても体は覚えているなら、もう少し前から強くなっても良かったんじゃないかな。途中ちょっと弱すぎた。

総合80点 （ ストーリー：80点｜キャスト：80点｜演出：85点｜ビジュアル：70点｜音楽：65点 ）

　事故後の突然の変化に、何がなんだかわからなくなる。特に今まで長年過ごしてきた愛する妻の「あなた誰？」的なあまりの態度の豹変振りには、主人公が狂っているのだろうか、それとも妻はそっくりさんに入れ替わっているのだろうかとか色々と可能性を想像してしまって、それだけでも謎解きに引き込まれた。そのような謎を、やや強引とはいえしっかりと整合性をつけてきてきたのにも納得。
　気に入ったのは冷徹で真剣な演出。登場する殺し屋は無駄な会話も動きもせずに、感情も表さずに迅速に仕事を進めてくる。その訓練された職業意識に基づく行動が恐怖と緊張をもたらし、一体主人公は何に巻き込まれてどんな組織に狙われているのだろうかという疑念と興味も湧いてくる。生命の危険を感じる中での主人公の謎解きへの奔走に、観ていてこちらも常に緊張感を途切れることなく持った。そして主人公と殺し屋に加えて、タクシー運転手のジーナとその友人のアフリカ人・旧東ドイツの秘密警察の探偵が存在感を見せていた。

　主人公が殺し屋組織の一員で一流どころなのだったら、頭では忘れていても体がそのことを覚えているのだと思うのだが、車の運転以外ではあまりそのような部分が出てこないのはどうなのかなと思った。特に格闘はもっといいところを見せて欲しい。無意識に相手のことを観察し警戒し格闘もしてしまう「ボーン・アイデンティティー」のほうがこの部分では自然だったし上だった。記憶を失ったというのをどう解釈して設定にしていくかというところで、個人の行動上の甘さというか制作側のご都合主義が出ている。彼の記憶が混乱するところでも、かつての自分が出てこなくて、長いことやってきた殺し屋ではなく、教授としての新しい人格が生まれてしまって普通にその人格でいるのにも不自然に感じた。