「もったいない」アンノウン ノリミッチーさんの映画レビュー(感想・評価)
もったいない
面白さが失速しました。
公開時のCMは面白そうだった記憶があります。
劇場で見ようかと迷いましたが、行かずに正解でした。
前半と後半との盛り上がりの差が激しく、凡作に留まってしまった感覚です。
まず役者陣の演技は、とっても良かったです。
ダイアン・クルーガーがとにかく上手い。
見終わった後、直ぐに二回目の鑑賞をすると特に分かります。
こんなに魅せてくれる女優だとは気づきませんでした。
リーアム・ニーソンも渋いです。
年を重ねる程に味が出て来ました…って、調べてみたら、このお方すでに還暦を過ぎているではありませんか。
それでいて、エネルギッシュなこのオーラは、スターゆえの代物でしょうか。
凄いです。
物語も、王道サスペンスながら、前半は先が読めない展開でハラハラさせてくれます。
では、何が後半を失速に足らしめたかと言うと、ネタばらししてからのガッカリ感です。
「またそのオチか」という、使い古された手法でのガッカリ感ではなく、「それでよく言えたもんだな」と、呆気に取られたものでした。
その為、その後に繰り広げられる事柄が、何だか滑稽に見えてしまいました。
詳しくはネタバレになるので言いませんが、多くの人が同じ事を考えてツッコミを入れたと思います。
後半を上手く納得させる整合性があれば、結構な名作になり得たのではと思えて悔やまれます。
正統なサスペンスがお好きな方にオススメです。
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