「原作ファンですが、思っていたより良かった。」天地明察 sumomoさんの映画レビュー(感想・評価)
原作ファンですが、思っていたより良かった。
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僕は普段、小説は2回も読めばいいほうなのですが、天地明察だけはすでに5、6回は読み返しているほど好きな小説なんです。
なので、天地明察が映画化されると聞いたときから、『必ず映画も観に行こう』と決めていました。
しかし、いざ公開されてからこちらのレビューを読んでみると、『あぁ、やっぱり観に行かない方がいいのかもしれない。』と、これまでも好きな小説が映画化される度に期待が裏切られてきた経験が頭をもたげ、なかなか劇場に足を運ぶ事が出来ませんでした。
しかし、今日、意を決して劇場へ足を運び、観てきましたよ、天地明察。
僕の第一印象は『あれ?聞いてたよりいい出来じゃない笑っ』でした。
不満があるとすれば以下の数点です。
①『こと』を出して欲しかった……渾天儀を『こと』が抱くシーンは、算哲と建部との約束が成就する、作中最も感動的なシーンの一つであるだけに、そのシーンが無いのはとても残念でした。
②酒井……出番なかったね……
③余計な襲撃シーンいらないから、それよりも原作の良いとこ盛り込んだ方が良かったんじゃない?
④算哲がキレる描写は、なんかそれまでの算哲のャラ壊をしてるのと違いますか?
と、こんなところでしょうか。ラストが原作と全然違うところはご愛嬌、むしろ、尺の短い中で無理やり原作と同じラストシーンにしようとして失敗している他の作品よりは良かったのでは?と思います。
後は、他の人が言う通り、原作を読んでいないと何の事やら分からない場面なんかあったりしましたが(光圀と算哲がテーブル挟んで話してるとことか)、結果的には思っていたより楽しめる出来にはなっていると思いました。
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