「自分にはあいませんでした」天地明察 ぱら鯖さんの映画レビュー(感想・評価)
自分にはあいませんでした
前半ははまり役の俳優さんたちの演技もあり、期待できたのですが、中盤以降は原作から各シーンを浅く広く繋ぎ合わせたような退屈な構成に…。
決して短くない作品ですが、要点がボヤけており、展開も平凡で、ワクワクするようなところはありませんでした。
小説の映画化作品としては取捨選択に失敗しているのでは、という感想です。
さらにとってつけたようなお涙頂戴シーンや、不要な登場人物など、やや不快に感じる点もありました。
原作が非常に好きで、期待していただけに残念です。
heso&momoさん、かなり遅くなりましたがコメントありがとうございます。
他の作品のレビューを書こうとしてコメントがついていることに気づきました…。
申し訳ありません。
自分は原作を読んでしまっており、自分なりの「天地明察」が出来上がっている状態での観賞なので、確かに映画作品単体として評価はしにくいですね。
おっしゃられているインタビューをみると、自分のしたような評価、批判があるのは覚悟の上だったのかもしれませんね。
ぱら鯖さんの中盤以降に思われたお気持ちが少しわかるような気がいたします。私も少しそう感じたので。ただし、私は原作を読んでいません。
今見かけたインタビューで宮崎あおいさんは監督に、『原作は読まなくても大丈夫だよ。』と言われ、台本を読んだだけで理解しようとしたそうです。ですから、原作のえん像とは違う感じになるワケですよね。つまり、監督は原作を忠実に再現するつもりはなかったようです。そしてその演技に対して、監督はこうしてとかの注文をほとんど付けなかったらしいです。ですからますます原作とはずれていくのに対し、原作を知っている人の中には『許せない。違和感を感じる。』と思う方も少なくないようです。
原作者の方も忠実に再現されている、とは言っておらず、『同じ星を違う角度で観ている用だったし、決して小説のダイジェストでもありませんでした。』と言われているように、『コレはコレ。』と割り切って考えられればいかがでしょうか?