「 都市伝説が流行ってるという中学。見崎というアイドル女子生徒が26...」Another アナザー kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
都市伝説が流行ってるという中学。見崎というアイドル女子生徒が26...
都市伝説が流行ってるという中学。見崎というアイドル女子生徒が26年前に突然亡くなって、他の生徒は卒業まで彼女がいるように振る舞おうとしていたことがあった・・・ところが今では居ないことにしようとしているのだ。そこから26年間、3年3組では“現象”と呼ばれる変死事件が続発している。しかも生徒に限らず塁は家族にまで及んでいるのだ。
肺病で病弱な榊原は父親の海外転勤のために祖母の家に預けられるのだが、同じ家に住む亡き母の妹にあたる三神怜子(加藤あい)が学級副担任をしているという環境。見崎鳴に興味を抱き、なぜ彼女が居ない者にされているのか疑問を持ち、同級生に聞こうとするが誰も口を閉ざしたまま。そして同級生の女子が変死し、次々と同級生と家族が死んでいく中、榊原が見崎と喋ったことで彼までもが“居ない者”として仲間外れにされる。26年間、3年3組ではそんな一人の生贄が卒業までの1年間口を聞いてもらえないのだ・・・が、例外として2人の居ない者ができてしまった(笑)。また、美少女見崎には左目の眼帯を外すと人形の青い目があり、死者がわかるというのだ!(それならもっと早くに外せよ)。
変死事件を研究し阻止しようとしている千曳先生(袴田吉彦)は記憶に残らない“死者”が必ず迷い込んでいると一人悩み、一方、三神怜子は26年のうち、例外的な年を発見する。そしてその年に突如行われたクラス合宿を強行する。榊原と見崎は立入禁止の旧校舎にて例外の年に生徒だった男のテープを発見。そのテープには「死者を殺せば“現象”は止まる」と謎めいたメッセージが残されていた。そして、合宿所ではそのテープを他の生徒が聞いてしまい、みな“死者”を殺せばいいと疑心暗鬼になる。もちろん榊原も疑われた。やがて凄惨な殺戮と爆発事件など、むごいストーリーとなる。
“死者”は怜子だった。千曳とともに火災現場で死んでしまうが、彼女のことはニュースにもならない。彼女の記憶はみな無くしてしまうが、榊原と見崎だけははっきり覚えていた。10数年後、彼らは何とか生徒たちを現象から守ろうと警告していたが、ラストシーンではあの千曳が教壇に立っていた・・・
『バトル・ロワイヤル』的な展開は面白いと思ったが、ちょっとしょぼい。何でも殺してしまえばいいというキレる中学生なんかを描いてくれればもっと良かったかもしれない。地獄絵図は物足りないものの、ラストシーンは気に入った(笑)