「人間関係の妙を描くのが手慣れていて上手いが…それだけかな」キツツキと雨 徒然草枕さんの映画レビュー(感想・評価)
人間関係の妙を描くのが手慣れていて上手いが…それだけかな
沖田修一の映画はこの前に2本見ている。「南極料理人」は疑似家族を、「滝を見にいく」は女子会を描いたもので、この監督は人間関係の妙を描くのが得意らしい。
本作は「南極料理人」の次の作品に当たるが、キコリのおっさんと映画製作チームが出会って関わっていく中で、やはり人間関係の面白さ、おかしさを浮かび上がらせる点に中心がある。そしてアンバランスな関係から湧き上がるおかしみを、若い監督なのにもう手慣れた手つきで描いていると思う。
とはいいながら、他の2作ほどの冴えは見られず、上手いな~、でもそれだけかな、というレベルに止まってしまったのは残念だ。
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