劇場公開日 2012年2月11日

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「【沖田修一監督作品に外れなしの法則】」キツツキと雨 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【沖田修一監督作品に外れなしの法則】

2019年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

知的

幸せ

 沖田監督の作品は独特のテイストが好きである。
 盟友(悪友?)でもある、前田司郎が絡むと魅力は増す。

 今作は沖田監督の”オリジナル脚本”作である。

 今作では、大きな出来事が起こるわけでもないのだが、初監督作品撮影中、悩む田辺幸一を小栗旬が抑制した演技で魅せ、
 映画キャストとは、全く関係のなかった木こり、岸を役所広司が味のある演技で魅せる。

 劇中劇として、ゾンビ映画が出てくるなど荒唐無稽なのだが、それも又そこはかとなく可笑しい。(岸は人が良いので、ゾンビ役で出演することになる・・・。)

 ”予算の無い”映画作りの可笑しき舞台裏を、キチンと撮った映画。

 田辺と岸の風呂場での遣り取りなど、趣があり面白かった作品。

 鑑賞後、何故か幸せな気分になれる作品でもある。

<沖田修一監督、前田司郎監督。舞台が忙しいのだろうが、今作や、”横道世之介””ジ・エクストリーム・スキヤキ”のような脱力系ながら、見応えある作品を5年に1度程度で良いから製作しておくれ・・。>

<2012年2月18日 劇場にて鑑賞>

NOBU