「外国ホラー風!ザ・サダコ!」貞子3D mossanさんの映画レビュー(感想・評価)
外国ホラー風!ザ・サダコ!
貞子3D!っていうタイトルからしても、こういうノリ(外国ホラー系)を目指していたかと思えるが、勘違い映画として私には映りました。
・ティーンズな配役 みんなキレイに整った顔しすぎ、貞子かわいすぎ
この時点で、ホラー映画としては別の見方をしてしまい、暗くてダークなイメージから観客は完全に救われてしまいます。だって貞子に会いに行きたくなっちゃうぐらいだもんね。周囲の美しく明るい風景も相俟って天使のように見えました。ティーンズのノリだよね。
・貞子の最終兵器つかいすぎ
もはやフレディーのチェーンソーと同程度の扱いとなった、モニターから飛び出しアタック!?007で何度も多用されすぎ感のあるボンドのBGMとか、そんな感じ
サクッとした感じ、もういいですって感じで、モニターから飛び出します。
貞子の特徴というのは分かるが、こう軽々しくされるとねー。
・モンスター映画
クモ系貞子がうじゃうじゃ。
あの井戸に新たに放り込まれた、被害者たちが井戸の貞子パワーに触れてモンスターとして暴れまくり!
これは放射能を浴びたトカゲがゴジラになった発想に近い。単純すぎて笑えます。
井戸の役割もチープになったもんですねー
・コワイというより、ドッキリビックリ映画
音と目の前に突然登場する一般人物や、モンスターがバッと出てくるシーンで、ドッキリビックリ!これは海外ホラーではよく使われる、インシディアスでもこんな驚かし方ばかりだったな。
・分かりにくいストーリー
あの男はいったいどうやって、貞子と契約を交わしたのだ??
あの井戸に人を投げ込む事でかな??井戸のある場所が従来のリングとは全く違う場所だし、前作までの物語としての繋がりが薄い、それとも監督は前作までを見たことないのか?
・強すぎるヒロイン(過呼吸であることなど度外視して)
悲鳴でガラスを割る事ができます。
なぜか刀さばきがウマすぎる。しかも背後からの敵も一撃で倒します。
お姉えチャンバラが可能です。どこかでかなりの修行でもしたのでしょうか?
ですから往年のファンがこれを見るとコワイというより、若干コメディにも見えて失笑しまくりです。
過去のイメージを一掃し、新しい貞子を見せたいのでしょうが、恐さなくしてそれは不可能でしょう。全く恐くないということもないのですが(汗
ちとライトすぎます。