「期待値と実態の温度差に涙が出ます。」貞子3D つんさんの映画レビュー(感想・評価)
期待値と実態の温度差に涙が出ます。
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タカアシガニクリーチャーなTHE SADAKOを、ちぎっては投げちぎっては投げ。
バッタバッタとなぎ倒して鉄パイプでどつき回す映画でした\(^o^)/
シナリオ中のセリフが100パーセント説明。
何の捻りも仕掛けもリアリティも無い、本当にただの「説明」でした。
ベテラン田山涼成の芝居ですらわざとらしいと感じてしまうくらい、どうしようもなく役者殺しなセリフ回し。
物語を見ているというより、箇条書きで設定を読ませられているような気分になりました。
解呪の方法も曖昧で、ただご都合的に気合で吹っ飛ばしただけにしか見えません。
恐怖は、死体や怪物などの「暴露」ではなく、それまでの「過程」が生み出す感情だと思います。
笑いに走るのも歓迎ですが、どちらにせよ中途半端。
ただただ唯一の救いは、染谷将太の存在感。
正直、中盤では自分が劇場にいることを忘れてしまうくらい放心していたんですが、染谷さんのワンショットが写った瞬間に「あ、今映画観てるんだった」と気付かされました。
とにかくこのままほっといたら、貞子はそのうち東京タワーをぶん投げたり大阪城を踏み潰したりしちゃう気がします。誰か止めてあげて……
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