「【在日コリアン2世のヤン・ヨンヒ監督が自らの両親、”帰国事業”にて北朝鮮に渡った三人の兄の家族を捉えたドキュメンタリー第2弾。良く撮ったなあと思ったら、矢張り監督は入国禁止になってしまった・・。】」愛しきソナ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【在日コリアン2世のヤン・ヨンヒ監督が自らの両親、”帰国事業”にて北朝鮮に渡った三人の兄の家族を捉えたドキュメンタリー第2弾。良く撮ったなあと思ったら、矢張り監督は入国禁止になってしまった・・。】
■1970年代に“地上の楽園”とされた”帰国事業”にて北朝鮮に移り住んだヤン監督の3人の兄たち。
そこで生まれ育った姪のソナの成長する姿に焦点を当てた、北朝鮮の民衆の姿を捉えた画期的ドキュメンタリー映画。
前作に引き続き、ヤン監督の母は、兄の家族へ物資を送り続ける。
1995年から2009年まで撮りためた15年間に及ぶ両親及び北朝鮮で暮らす姪のソナの映像は、ヤン監督の家族への想いが込められたメッセージであり、貴重なる映像である。
だが、前作が原因でヤン・ヨンヒ監督は、二度と兄や、姪のソナ、甥たちに会えなくなってしまう。
今作を観ると、ヤン・ヨンヒ監督の兄たち家族は、北朝鮮の中でも裕福なうちに入るように見えるが、滅多に食べられない御馳走に喜ぶ兄たち家族の表情や、頻繁に起きる停電、そして早逝した長兄、兄嫁の姿を見ていると、何とも切ない気持ちになるドキュメンタリー映画である。
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