カンパニー・メンのレビュー・感想・評価
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働く事は生きる事!働く人々、必見!
リーマン・ショック後の不景気で会社をリストラされた男たちが自分の人生を見つめ直す。
ベン・アフレック、トミー・リー・ジョーンズ、クリス・クーパー、ケヴィン・コスナー、オスカー受賞経験のある豪華な面々が揃う。
今日本はアベノミクスで景気が若干だが回復傾向にあると言われているが、それでもまだまだ不景気。職に就けない人も多い。
映画の中の出来事も、単にフィクション、他人事と言い切れない。
大企業のエリートサラリーマンだろうと会社の古株だろうと勤続数十年のベテランだろうと、切られる時は無情に切られる。
新しく職を探すが、大企業で働いていたというプライドと見栄でなかなか職が見つからない。
何社も面接を受けるが、うんざり。
面接に手応えを感じ、内定を貰ったハズが…。
知人の力仕事を手伝うが、慣れない仕事内容に悪戦苦闘。
支払いが貯まり、職に就けない事に焦り、思い通りに行かず苛立ち…。
思い当たる所が多々あり、何度チクチク身につまされた事か。
中には絶望し、自ら命を絶つ者も。
職に就く、仕事をするとは、本当の意味で生きる事、サバイバルだ。
映画は経済とか企業とか小難しい話はさほど描かれず、登場人物たちの再生物語を繊細に綴る。
重苦しい所もあるが、最後は背中を一押ししてくれ、好感。
自分に合った仕事って?
働く人々、必見!
いま失業で悩んでいる人には、ぜひ見て欲しい作品です。
ベン・アフレック主演で、クリス・クーパー、トミー・リー・ジョーンズ、ケヴィン・コスナーなどなど、とにかく豪華な出演陣。小地蔵好みの渋めの役者たちが織りなす、リストラを克服していく男たちのドラマです。
最後にはハッピーエンドが待ち受けているのだろうと予感しつつ鑑賞するものの、本作はいつまで経っても、中高年に厳しい再就職の状況ばかり見せ付けます。洋の東西を問わず、リストラされた社員の再就職の道のりはなかなか困難なことには違いないようです。 主人公のボビーも、当初は楽観視して、高級車を乗り回し、ゴルフを楽しんでいました。けれども家のローンも支払えなくなるほど追いつめられた結果、プライドを捨てて、義兄が経営する小さな工務店の作業員として働くようになり、家を売り払って実家で暮らすようになったのです。ボビーのように、プライドが高くても妻の提案を素直に受け入れて、生活を質素なものへ変えられる人なら、まだ救いはありました。
同じくリストラにあった幹部社員の中には、プライドとリストラへの怒りを捨てきれず、自殺する人まで出てきてしまいます。
ラストシーンのギリギリまで、そんな身につつまされる険しさをたっぷりと見せ付けられると、かえってとてもリアリティを感じさせてくれました。きっと多くのサラリーマンが本作に共感ことでしょう。
それにしてもアメリカの企業社会は何とあっさりリストラするものなのでしょうか。そんなリストラが日常化されているアメリカでも、解雇される側の人間は、掌中穏やかではいられません。アメリカ人なら、割りきって明日から新たなチャンスに向けて挑戦していくものと思いがちですが、やはりそこは感情を持つ人間なんですね。リストラを素直に受けいられず苦悩する姿を、名優たちが情感たっぷりに演じてくれました。
本作でやや気になるのは、貧富の格差を問題視しているところ。ボビーたちを解雇した経営者は、リストラ後も多額の報酬を受け取っていました。けれども、経営者の年俸を分け与えても焼け石に水にしかありません。
ボビーたちの造船事業や自動車など、アメリカの繁栄を支えてきた重工業を本作は持ち上げて、それをトカゲの尻尾を切るように不採算部門として閉鎖してしまう資本主義社会に批判的な視線を見せます。
けれども、それはノスタルジックな感傷に過ぎず、どうあがいても高給取りのアメリカ人を使って、造船や自動車を生産しても、国際競争に勝てなくなっているという現実は、勝てないだろうとは思います。そういう点で、本作のラストにも一抹の不安を感じました。
そんなアンチリストラのシンボルとなるのが、トミー・リー・ジョーンズ演じる重役ジーン。創業以来の社員だったら彼は、一貫してリストラに抵抗して、気骨あるところを見せ付けてくれました。まさにジョーンズにぴったりの役柄です。
ケビン・コスナーが演じる義兄ジャックは、ボビーが長年苦手していた気むずかしい人物で、部下となったボビーに厳しく当たります。一見嫌な奴かなと思わせといて、その陰では、ボビーの人件費をなんとか捻出するために、休日にも現場に出て独り働く姿がありました。リストラする大企業ばかりが大変でなく、ジャックが経営するような小さな工務店の経営も実は赤字仕事でも引き受けなければならないほど大変だったのです。
そんな大変さを微塵も出さず、給料日には生活が大変だろうからといって200ドルも余計に出してしまうジャックの人情味の厚さにも打たれました。
本作では、そんなヒューマンなシーンが数多く用意されて、感動させられます。失業して苦悩するボビーを必死でサポートする妻との夫婦の絆の深さも素晴らしいと思えました。そしてなにより、こうしたヒューマンドラマの主人公には、ベン・アフレックの哀愁の漂う風貌が、ドラマの情感を一段と引き立てたと感じました。
見終わって、小地蔵もまた改めて仕事を見つける勇気を貰えたような気持ちになりました。いま失業で悩んでいる人には、ぜひ見て欲しい作品です。
いい映画
昨日はレイトショーで公開前からずっと観たかった「カンパニーメン」鑑賞。口コミも好評、期待通り?以上?の作品。ストーリーも良さそうって思ってるところに大物4大アカデミー賞俳優の共演がやっぱり良かった(ベンアフレックがいい味出してました)。
面白かったを表現すると「いい映画」、さて明日から頑張ろう!って思わせてくれた素敵な映画でした。ビジネスの岐路に立っている方々、将来に迷いがある方にはぜひお勧めです。
企業が存続する意義とは・・・
(リストラのことを)何も知らずに出社するボビー(ベン・アフレック)が朝早々からイタイ。“ネクタイ”を取り上げられたビジネスマンは、糸の切れた凧のようだ。行き場を失い、宙を回り、やがて落ちていく。
贅沢な生活レベルを下げることはもちろん、順風満帆だったサラリーマンの座を失ったことを知られることは屈辱以外の何ものでもない。自分も会社を辞めたとき、そのことを他人に知られたくはなかった。自分から辞めてもそうなのだから、ましてやクビになったなどと言えるはずもない。気持ちがよく分かる。
過去にオスカーを手にした4人の俳優が、リストラや不況に悩む男たちを演じ、過去の栄光に決別する姿が妙に重なるキャスティングが興味深い。
ベン・アフレックは若手エリート社員。仕事ができるだけにリストラは屈辱で、ましてや次の仕事がなかなか決まらないのはまったく予想外だったに違いない。
トミー・リー・ジョーンズは造船部門のトップ重役。彼もまた部門統合とCEOとの対立でクビになってしまうが、浪費家の妻との生活に幻滅して、とある女性との情事に逃避する。
クリス・クーパーは勤続30年のベテランで重役までのし上がった叩き上げ。造船一筋で年齢も高く、ツブシがきかない。おまけにクビになったことを世間に知られないよう、夕方まで帰ってくるなと妻から言い渡される。こんな可愛そうなことはない。辛すぎる。
ケビン・コスナーはボビーの義兄で小さな工務店を経営。サラリーマンではないが、押し寄せる不況の波は同じだ。
それでもこのケビン・コスナー演じるジャック・ドーランは、不仲だった義弟に対して温情を見せ、雇用した者たちのためには休みを返上してひとり現場に出掛ける。
人を雇うということは、その家族たちの生活に対して責任を持つということだ。
対して、大会社にのし上がったGTX社のCEO(最高経営責任者)は、利益追求しか考えていない。企業は存続することが責務だが、それは社名の存続を意味するのではない。働く人々の生活を存続させることが、経営陣の債務だということを忘れてはならない。生活を保障できないなら人を雇うべきでないし、むやみに会社を大きくするべきではない。また働く側も、お互いの生活を支え合うという原点に立ち戻るべきだ。この不況、案外、価値観を考え直すことで乗り切れるかも知れない。
ところで主役の4人、こうして集まってみると、普通の勤め人というよりは、どう見ても特殊な訓練を受けた海兵隊だ。CEOを演じたクレイグ・T・ネルソンは、第三国に闇ルートで武器を横流しする悪徳富豪といったところか。
ケビンコスナーが出てる
トレーラの通り。
期待も裏切らないし、イメージ通りの作品になっている。
失業して仕事とは、生きるとはを考えて、
立ち直ってがんばっていこうっていう映画。
良くある正義とは、モラルを考えさせる・・・
そこまで重くも無いか。
大工さんの仕事は安い給料で、なぜ、
CEOとかマネージメントする人が平均的な給与よりずば抜けて高いのか?
資本主義では当たり前の事なんだけど、
直接物を作らない仕事は、
40,50代でクビをきられると、つぶしが利かないという
日本でも身近にある話だと思う。
ベンアフレック、トミリージョーンズ、ケビンコスナーが出てた。
トミリージョーンズはBOSSのCMで露出してるけど、
ベンアフレック、ケビンコスナーは久しぶりに見た感じがする。
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