「タイトルなし(ネタバレ)」アジョシ 肩幅ヒロシさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
クリックして本文を読む
ウォンビンは間違いなくかっこいい。
大切な人を無残に奪われ、抜け殻同然やる気のない質屋のオヤジとしてまず映画に登場する。
髪はボサボサ無精ヒゲもいぎたない彼がいざ戦闘モ-ドをむき出しにして、髪を切りヒゲもサッパリ元の姿に変身する。
ここで初めて、むさく汚いオッサン(アジョシ)の仮面を脱ぎ捨て、あの美貌が浮き出てくる演出にしたらもっとよかったような気がする
(『美女と野獣』とか、グリム童話の『カエル王子』みたいに)。
はじめの方で、ソミの母親が「あんたけっこういけてるやんか。」というようなシ-ンがあるので無理かもしれないが。
テシクの元同僚の人との語らいが、少ししか出てこなかったけれどとてもいいシ-ンだった。
大義のために(?)命を賭けて戦った英雄の末路が、彼やテシクのような惨めなものだとは哀しい現実である。
殺し屋が、実は子どもの臓器売買に対して密かに心を痛めていたようであり、かたき役ながら憎みきれない役どころがよかった。
汚いところは全てあの兄弟が引き受けていた。
コメントする