「演技派ウォンビン!!」アジョシ harukitaさんの映画レビュー(感想・評価)
演技派ウォンビン!!
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映画「菊次郎の夏」でビートたけしが「大人はな—子供に命懸けないとな」って言ったセリフを思い出した。この映画「アジョシ」はまさにそういう内容だ。無関心が良いみたいな世の中だけど、この作品でウォンビン扮するアジョシは、命を懸けて隣に住む少女を救い出す。そして自分も人生の絶望から救われていく。最後に彼が少女にかけた「ひとりで生きていけ」という言葉は、突き放すように聞こえるかもしれないけど、実は最大の思いやりある言葉だったと思う。"生きていても仕方ない不幸な子"と大人が勝手に決めつけ、臓器売買される子供達。不幸かどうかは他人が決めることじゃないはずだ。たとえ恵まれない環境であったとしても、一人で生きていく覚悟があれば、きっと希望を見つけられる。そんな想いが最後のセリフに込められているように思う。そして大人は世の中の子供に命を懸けて何かを伝える。そんな大人でありたいと願う映画でした。犯人グループの中にも、子供に命を懸けた男がいた事が嬉しかったし、救いに思えた。
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