探偵はBARにいるのレビュー・感想・評価
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古典的な和製ハードボイルドΣd(゚∀゚d)イカス!
俺は『探偵物語』とか『傷だらけの天使』をリアルで観て育った世代じゃなく、子供の頃テレビの再放送で観てた。
この映画のレトロ感と泥臭いアクションは、こういうドラマを思い出すな~(∩´∀`)∩ワーイ
ハメットとかチャンドラーを彷彿とさせる主人公の独白、そしてバーで黒電話から依頼を受けるという根無し草感もΣd(゚∀゚d)イカス!
そしてススキノっていう場所が持つレトロ感も、古典的な和製ハードボイルドの雰囲気にマッチしてると思う。
れんが造りの建物、降り積もって薄汚れた雪、そして古いビル等々・・・
本当に70年代80年代にタイムスリップした感じがする(・∀・)イイ!!
頭は切れるが美人には滅法弱いという、ほんとべたで古典的ななキャラ設定だけど、このべたなところがまたいいワーイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワーイ
大泉洋はこの役にはうってつけですよ(^_^)
相棒の松田龍平の、普段寝てばっかりいるしがない大学助手だけど格闘になったら滅法強いという設定もまた定番ですな(・∀・)
何より目を惹くのが高嶋政伸。
一瞬見ただけじゃ誰だか分からないほど、粗野で下品な役柄を見事に演じてる∑(゚ω゚ノ)ノ
昔『HOTEL』で「申し訳ありません!!」と頭を下げまくってた頃の爽やかさはどこへやら(笑)
そしてファム・ファタール的存在の美女として小雪。
こいつが犯人なんじゃねーの?と観客と探偵をミスリードさせておいてから、実は・・・という流れもいいなあ~( ・∀・)アヒャ
クライマックスのスローで拳銃を撃ちまくって悪党を殺しまくるシーンなんて、『セーラー服と機関銃』を彷彿とさせる。
ミステリーとしても面白いし、ノスタルジック感満載で最高じゃないですかワチョ――ヽ(・∀・)ノ――イ♪
ただ納得いかないのが、探偵が拷問を受けるシーン。
探偵を拷問するのが、全日プロレスの諏訪魔が演じてる用心棒っぽい奴なんだけど、何でわざわざここで覆面を被る????ヾ(゚Д゚ )ォィォィ
確かに昔のハードボイルドドラマって、こういう記号的な演出って結構多かったと思うけど、ここでそれやるか???
せっかくいい映画に仕上がってるのに、これが(;゚д゚)ェ. . . . . . .って感じで水を差してるのが何とも残念ε-(´・_・`)ハァ・・
でもこの部分以外は相当良く仕上がってるし、役者の演技含めて非常に面白い\(◎o◎)/
車のレトロ感も最高ですね~(・∀・)
続編の制作も決まったし、目が離せないシリーズになりそうです。
探偵どうでしょう。
原作は未読、とにかく大泉洋が出るということで、かなり以前から
宣伝しまくられていたこの作品^^;
相棒スタッフが集結し、さらに探偵の相棒には松田龍平。
期待させる面子だけが頭に浮かび、かなり高期待を寄せていたが…
原作の面白さ?を知らないので比べようがないが、なんで初回が
この話だったんだろう…?探偵がバーで電話を待っている。のは
いいとして、実に昭和的でベッタベタなシチュエーション。一瞬、
角川映画か!?と思ってしまったほど。俳優陣の演技で大方救われ、
最後まで観れるが…最後もあの終わり方^^;
どこにも「相棒」らしさが感じられず、非常に残念な感覚が残った。
脚本が悪いのか…?いや、原作がこの通りなのか?分からないけど、
もう少しテンポのある描き方をして欲しかった気がする…。
さて、肝心の探偵役・大泉洋。
彼の俳優としての演技は嫌いではないし、ヘタではないと思うのだが、
今回はムダに「どうでしょう」キャラを出しすぎているように感じた^^;
彼の出世作「水曜どうでしょう」を長年観てきたファンは分かると思うが、
今作は彼の「素」が随所に顕れている。おそらくは、そのコミカルさを
狙って彼を起用したのだろうが、この人は真面目に演技しても笑いを
とれる俳優なので、かえって邪魔に感じる。そのキャラとアクションが
どうにもミスマッチで、かなりのハードボイルドに、流血アダルト系を
プラスした探偵の素顔が、明らかに洋ではない。でも洋が演じている^^;
カッコいい洋、として描かれても問題ないキャラクターに、素の洋、が
ねずみ男の如く、邪魔をしかけているのだ。どうにも安定していない。
例えば龍平の父が演じた「探偵物語」もハードボイルドにコミカル要素を
合わせていたが、あのキャラを優作は完全に自分のものにしていた。
次回作も(アクション要指導で)決まっているそうだが、それまでに洋の
キャラ作りが成功していますように…とただ願う。
相棒・高田の松田龍平。
この人の演技はいつも通り^^;で、特に大差がない(爆)
先日観た「まほろ駅前~」で演じた行天とも、ほぼ大差がない。
ひょうひょうとして頼りなく見えるのに、腕っぷしが強い!っていう、
父親直伝のオーラを引き継いで独特の演技を仕掛けてくる。この人は
多分このまんまのキャラで相棒を通すと思われるので^^;まぁいいとして。
やっぱり探偵のキャラを安定させて欲しい気がする。
他、小雪も西田敏行も高島政伸(怪演!)も悪くないのだが、
どこをとっても予定調和すぎる。何のカラクリも描かれないまま話は進み、
最後の最後までハードボイルド…。とにかくドンパチと流血はハンパない。
ドラマ的で良かったのは、探偵が過去を思い出したところ。
小説とは違うようだが、あのくだりで探偵の人間的な部分が少し描かれ、
彼女への想いが伝わってくる。
それにしても…すぐにケータイ買っちゃう探偵ってどうでしょう?
あくまで黒電話にこだわって欲しかったんだけど…(マスター好きだし)
次回作に期待。
(本はいいけど、映画なので電話の声も分からないようにして欲しかったな)
大泉洋!
あまり期待していなかったが、
実際観てみると、面白い。
大泉洋が好きな方は楽しめる映画になっている。
決して大泉洋はふざけてはないが、
シリアスな場面でもコントに見えるぐらい、
バラエティで出ている大泉洋そのままが見れる。
レイトン教授と同じぐらい
大泉洋の当たり役だと思う。
松田龍平とのコンビも良い。
原作を読んでいないので比較は出来ないが、
原作並みに面白い映画に仕上がっていると思われる。
テンポもよく、笑い、涙、アクションあり、
細かいストーリなどは特に気にせず楽しめた。
高嶋政伸の新境地も見れる。
これは稲垣吾郎の悪役並みの発見で新鮮だった。
おそらく続編が出来るだろうから
次も楽しみだ。
探偵モノの鉄則である“痛快と哀愁の共存”を小気味よく踏襲し、小気味よく裏切った快作
カクテルの匂いより血生臭さが鼻をくすぐるハードボイルドタッチな世界観を地元・北海道が産んだ巨星・大泉洋が、得意のコミカルな愛嬌と巧みなる演技力で探偵を活き活きと力演しており、『水曜どうでしょ〜』以来続く、《北海道に大泉あり!!》を改めて叫んでいる。
危険な目に遭い、追い込まれる程、リアクション芸が冴え渡る爆発力が健在なのも大泉ファンには嬉しい限りだ。
身体を張った探偵モノってぇっと、『傷だらけの天使』や『探偵濱マイク』『チャイナタウン』etc.が頭に浮かぶけど、やっぱり我々の世代にゃ〜『探偵物語』が、てっぺんでして。
先代・松田優作が確立したダンディ&哀愁&野性味&だらしなさで哀愁たっぷりに奔走する探偵像を、松田一門の筆頭・龍平が独自の解釈で継承していたのは、今作において最も感慨深い要素だったと云えよう。
コンビモノの鉄則である薄情者と義理堅い野郎の凸凹加減が、
探偵モノの鉄則である“痛快と哀愁”の共存が、スクリーンで踏襲されつつ、事件そのものの予測は小気味よくハズす。
背景の悲喜交々が、飄々と時に深くブレンドされ、良い案配の波を形成していくから、重い内容なのに、観終わった後、あまり疲れない。
そして、形振り構わず権力と財力に近寄る未亡人の小雪や、『ノーカントリー』のハビエル・バルデムを彷彿とさせるイッテる殺し屋の高嶋政伸etc.ヒール陣の充実も今作の欠かせない魅力の一つと化している。
敵が憎々しいからこそ、滑稽な追っ手が悪戦苦闘の末、徐々にヤマの主導権を握り締めていく時に湧く主人公の快感が客の胸にも瞬く。
めったにシリーズ化は望まない私だが、大泉&龍平のコンビの今後が早くも気になって仕方がない。
そんな期待を込め、最後に短歌を一首
『脚長く 雪ヤマ転ぶ 白と黒 火花(華)刻みし 灰の封切り』
by全竜
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