探偵はBARにいるのレビュー・感想・評価
全25件中、1~20件目を表示
早くみればよかった
西田敏行が亡くなりました。西田敏行が見たくて、なぜかこちらをチョイス。初見です。原作未読。
とてもバランス良くて、コメディとハードボイルドの塩梅が絶妙でした。ハードボイルドだけだと客層がかなり限られるけど、軽快さと笑いで興行的に大成功。他の方のコメントにもありますが、確かにルパン三世のテイスト感じます。ウェットなので時代劇要素もあります。娘が「おとっつぁんの仇…!」ていうノリに似てる。
主人公がちゃらんぽらんなように見えて一本芯の通った正義感の強いキャラなので、そこも魅力的。怒りで後先考えずに無茶な行動したり、弱さも持った人間らしいところ、大泉洋がよくハマってます。埋められてほんとに死ぬ目に遭いながら、ガタガタ寒さで震える残念な姿が似合い過ぎます笑
私の場合、最初の依頼主の電話の声と特徴的な喋り方で、すぐに「え、これ小雪じゃん?」て思うのですが、でも本当に小雪だったら簡単過ぎてつまらないよね…え…じゃ誰??となり、考え過ぎて結局よく分からないという状態に。小雪が西田敏行を殺すよう指示したのかと疑いつつ、でもそれじゃ普通過ぎるし…。そんな時にハッとする冒頭のオセロ。白と黒が一瞬でひっくり返るというヒントをちゃんと出してくれています。実は小雪は愛する夫の復讐のために探偵に依頼していた、というオチ。ストーリーは勘の良い人は前半ちょっと見たらすぐ分かっちゃうと思いますが、私はまんまと思惑通りに誘導されて、終始楽しく鑑賞しました。現場で大泉洋がベタベタ指紋残したりするのに、なぜ彼は警察に捕まらないのだろう?等々、ご都合主義は色々ありますがそこはなるべく考えないようにして見ました。
原作者が北海道出身。やっぱりこういう話は寒い地方じゃないと。ススキノが昭和レトロ感満載で良かったです。
そして、言わずもがな西田敏行の存在感よ…あれしか出番無いのにさすがです。若い女性が誘拐されそうになるのを助けようとして残忍なやり方で殺されるというのは、見ている側は感情移入しやすいとは思いますが、やっぱり相応の説得力が無いと小雪がカッコつかない。命をかけて仇を取るに足る夫、という設定ですから。西田敏行さん、素敵でした。
探偵なのに
電話の声で、誰なのか気が付かないトコはちょっと不自然だな〜って思ったけど、出てくるキャラがみんないいのと、純愛の話しで面白かった!
大学時代、札幌に住んでて思い出もいっぱいあるから、ススキノの感じとか懐かしいなぁって思った。
つか、札幌に観覧車があるの初めて知ってびっくりした〜!調べたら2006年に出来たのね。
リズム良い
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探偵の大泉に、火事で死んだ女の子の名を語る者から依頼が入る。
結局その母親の小雪が娘と旦那を殺したっぽい展開になる。
でも実は小雪は被害者で、犯人らに復讐をして銃殺しまくり。
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まあ大泉のキャラが立っていた感じかな。
でもこういう刑事が格好いいってのはやや昭和の感じがするけど。
最後にどんでん返しもあるし、なかなか練られてる。
リズムもいいし、おもしろい映画だった。
ストーリーがお粗末(ネタバレあり)
せっかくいい役者が揃ってるのに先がよめちゃうストーリーと陳腐な演出が残念。突っ込みどころマンサイ。そもそも依頼主と小雪が同一人物で彼女の復讐の話という事がストーリーの中盤で既にわかってしまう、大どんでん返しで竹下景子が復讐者だったらおもしろかったかも、札幌みたいな狭い町で追っ手に捕まらないのも変だし、至近距離から撃たれても主人公達にはカスリもしないし、突然スノーモービルで逃げられようになるし、全治6ヶ月以上かかりそうな怪我してもいつのまにか治ってるし、他にも変な所だらけだった。なんといってもあのボロ車、命がけの現場、犯人から逃げたり、追跡するのが仕事なのにあんなので行くか?さあここで笑ってくださいみたいだけどバカらしくて笑えなかった。でも主人公の2人の演技はよかったのでかろうじてシラケないで最後まで鑑賞できた。
more thrill
9年前の映画だとか。
なぜか縁がなく今になって鑑賞。当時に観ても同じ感想だったかどおかは疑問だが、今はこう思う「スリルが足りない。」
良い雰囲気なのだ。
街の寂れ具合もそおだけど、近代的な部分もありつつどこか異国感がある。開発途中の街並みに泥臭い人間模様も窺えたりする。
キャラクターも嫌いじゃない。
いわゆる裏社会に片足突っ込んでるアウトロー感もいい感じだ。若い時はきっとヤンチャだったのだろう。更生のきっかけをくれた探偵に倣い助手を経て1本立したようなそんな生い立ちを想像する。
バディの松田氏がこれまたいい感じで…得体が知れない若者を好演してくれてる。アクションも結構頑張ってて良いスパイスになってる。
話も適度にややこしい。
複雑な人間関係で点と点が線で繋がったり、人の印象が覆ったりもするのだが…。
これ、もっと面白く出来たんじゃないだろうか?
原作を読んでないので、的外れな感想なのかもしれないけれど、どおにもストレート過ぎる印象がある。
いや、それぞれのエピソードが強めなのかな?
張られているはずの伏線にあまり目がいかない。
謎を空想する余白とでもいうのだろうか?主人公の目線にあまりリンクしていかないのだ。
彼が何を追っているのか、よく分からない。
得体の知れない依頼人を追っていく内に、今の事件の裏側を紐解いていくわけなんだけど…偶然なのはいいとして「面白くなってきた」の真意が分かんない。
この探偵は、なんか予測や推理をしてるのだろうか?足で稼いだ情報を羅列してるようにしか思えない。
種明かしのシーンが来ても爽快感はない。
小樽で依頼主に電話をかけるのだけど、何かを閃いて電話をかける。何を閃いたんだろうか?
彼女が仮面を被り続けていたとして、彼はそこまで慟哭する程彼女に関わっていたろうか?
自身の店で銃を突きつけられ涙を流す。
後から思えば理由は分かるが、その時そんな女は泣くのだろうか…?
なんか、もっとミステリアスで、スリリングな脚本にもなったんじゃないだろうか?
どおにも、カメラが気に入らない。
編集もなんだかなぁって感じだけれど、それ以前のカット割がつまらないのかもしれない。
ただ、9年前だからなぁ…当時に観ていたらと、ちょっと後悔。当時観てたら面白いと思ったかもしれないし!
余談ではあるが…
途中から大泉氏がルパン3世に見えて仕方がなかった。小栗氏よりは数倍ハマりそうだ。
いや、むしろルパン3世にしか見えなかった。
ルパンの声、あててくんねえかなぁ。
モノローグの声とか、すんごい好きっ!
小雪の銃捌き
札幌すすきのが舞台の探偵コンビ映画一作目。
主演の大泉洋さんと松田龍平さんが渋くて、ちょっとダサくて、カッコいい。
色んなコンビモノがありますが、その中でもこのコンビは結構好きです。
他のキャストもとても豪華で、登場人物のキャラの濃さに合っていて凄かったです。
超脇役で野村周平さんや吉高由里子さんが出演されていました。
実際の札幌すすきのの雰囲気を僕は分かりませんが、きっとこの映画のような感じなのだろうなと。
北海道を代表する役者、大泉洋。
コメディが似合う俳優さんですが、こういう役もなかなかでした。
以上が良かった点です。
正直、全体としては少し自分に合わない感じだったのが残念。
渋いのは良いんですが、逆に渋すぎて盛り上がるところもあまり盛り上がれませんでした。
結構淡々と進んでいき、事件が解決するまで結構退屈でした。
コンドウキョウコを名乗る依頼者と沙織が同一人物なのも、小雪さんの声で早々に分かってしまうので、早く気付けよって心の中で。
西田敏行さんや高嶋政伸さんももっと見たかった(高嶋さんは相変わらずの悪役でしたが、最初髪型で誰だか分かりませんでした)。
探偵コンビのアクションは新鮮で面白かったのですが、やるからにはもう少し血腥くても良いのでは。
札幌の雰囲気はとても良いです。
個人的なおすすめは、安藤玉恵さん演じるクセの強すぎるメイド。
2、3と続けて観ようか迷います。
バーにかかってきた電話
"探偵はBARにいる" シリーズ第1作。
"日曜洋画劇場" で2回目の鑑賞(地上波初放送)。
原作(バーにかかってきた電話)は既読。
コンドウキョウコと名乗る女の依頼がススキノを揺るがす大事件へ発展する様がテンポ良く描かれていて面白かったです。
全体から古き良きハードボイルド映画、ついでに角川映画みたいな雰囲気が濃厚に漂って来る作風がとても私好みでした。
大泉洋が見事ハマっていました。コミカル演技は彼の真骨頂ですが、アクションもこなし、シリアスさもきちんと完備。
それに何より、決して完璧じゃないところがいい。人間味に溢れている探偵のキャラクターを体現していて素晴らしい!
それに地元での演技だからなのか、いつもより余計に肩の力が抜けている様子なのもなんだかホッコリさせられました。
相棒の高田くん(松田龍平)もすこぶる最高。飄々としているのにやたらと強いと云うギャップが堪りませんでした。
コンビぶりも凸凹に見えて息ぴったりだし、危機にちゃんと駆けつけてくれる。大分やられてからなのはお約束(笑)。
※修正(2024/04/04)
カトウを探せ
ススキノが舞台の私立探偵もの。大泉洋が最高にいい。そして松田龍平の用心棒兼運転手の助手も最高。最初わからなかったがヘアスタイルが特徴的な高嶋政伸がたまらなく悪いやつで、物語全体に緊張感を与えている。ヤクザが三組でてくるのだが、その親分の一人が殺されたことに由来するストーリーだ。
小雪がいい!
死ぬ前にこんな映画は思い出したくない!などと途中までは思っていた。ヤクザに対して仕返しもしたくて、依頼人“コンドウキョウコ”を探っていくうちに2年前の放火事件や、1年前にキリシマ(西田敏行)が殺された事件が繋がってゆく。ただ、主人公視点のハードボイルドであることが基本なので、一体何を調べればいいのか?依頼人を守るといった主人公探偵の主義もなんだか空回り・・・というか、近藤京子自身が放火によって殺されているので依頼人が誰かさえもわからない状態。ヤクザが徹底的に嫌いなのかといえば、そうでもなく。なんと松重豊演ずるヤクザのお嬢さんを見張る仕事もしていたのだ。
北海道という性格上、北方領土返還などといった言葉も出てくるし、どことなく右翼・ヤクザを容認している内容に嫌悪感さえ覚えてしまう前半。さらに、放火と殺人事件の黒幕が元学生運動から派生した新左翼のボスだということにも違和感が・・・
どんどん小雪演ずる未亡人ママが悪者に思えてくる内容なのだが、コンドウキョウコが一体誰なのかと考えると、どうも彼女しかいないのだ。で、なぜ面倒くさい依頼ばかり?と疑問を終盤一気に氷解!ちょっと涙が出てくるほど。復讐のため相手の懐に飛び込んで偽装結婚するにいたるわけだ。この薄幸の女性の表情を見ると、やはり『三丁目の夕日』が思い浮かぶ。
踊るようなカメラワーク
カメラワークが良く、画面が踊るように生き生きしている。
観始めてすぐにグッと惹きつけられた。
ハチャメチャで笑えるシーンがたくさんあるけれど、油断は禁物だ。
人が殺されるシーンには、そこだけ別の映画に切り替わったかのような、強烈でリアルな痛々しさがある。
この映画、二度観たが、二度目はそのシーンだけ避けた。
そうそう、忘れてならないのはカルメン・マキさんの存在だ。
登場シーンは少しだけだが、歌手としてパーティーに花を添えている。
あそこで本人が出たことにより、霧島社長の偉大さが伝わった。
また、小雪さん演じる沙織の細やかな表情に、高い演技力を感じた。
ラストも感動的である。
20151102 意外と笑えて泣ける作品。
原作未読。意外と笑えて泣けるお話でした。軽い探偵物で、よく主人公が災難に合います(笑)相棒の、普段はやる気ない、でも頭もいいし、武道の達人という設定が面白い!物語展開としては、無関係と思っていた事件実はつながっていた、という展開なので、個人的には好みな内容でした。ラストのシーンにはホロリとさせられたのでした。
・感情に任せてると寿命が縮むって言ってたのにけっこう短期よね、大泉...
・感情に任せてると寿命が縮むって言ってたのにけっこう短期よね、大泉洋さん。
・あの途中で逃がして自主させた少年がちょっと気になった。
・電話の主は声が小雪だったから筋は読み易かったかなあ。
・大泉洋のキザなセリフと性格がおもしろい。
・大泉洋に感謝してるならあそこまで殴らせなくてもいいのになぁと思った。
・もう少し依頼と小雪の狙いが裏で繋がるともっと面白いなとも思った。
ハッピーエンドじゃないとこがいい
大人な映画? って感じ?
ハッピーエンドじゃない終わり方がなんかいい。
そして、この映画の面白いところは探偵のはなしだけど、探偵がメインで役に立ってたわけじゃないところだ。
すべて小雪演じるさおりの指示で探偵は動いていただけ、すべては小雪の思惑通りにことがすすんで、さおりのイメージしたストーリーが完成した! ってはなしでした。
古臭いハードボイルド喜劇のようだと思ったが、小雪が実に魅力的だった
総合75点 ( ストーリー:75点|キャスト:80点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
緩いお笑い系番組に出ているときの大泉洋は大好きなのだが、多少は喜劇路線が入っているとはいえハードボイルド探偵物語に出ていると締まらないなと最初は思ってみていた。いかにも映画の中で探偵が乗りそうな古い車が登場してエンジンが始動せずに煙を出すとか演出もわざとらしくて大袈裟だったりで、まるで80年代の作品のような古臭さを感じた。物語も最初はよくあるありふれたもののように見えた。突然携帯を取りに戻って重要な場面で西田敏行が一人きりになるとか、あちこちに設定された前振りが、小雪がいかに裏があって怪しいかを示していて展開も単純そうだった。
それが後半になって小雪の話がたくさん出てくると、銃の確保や取扱い方の練習はどうしたといった現実性はともかくとして、急に展開がどんどん変わっていく物語が面白くなってきた。彼女の強い意志と行動が一体何に裏打ちされているのかというのもしっかりと伝わってきて、彼女の芯の強さと思いの強さがわかり、人物像にものめり込めた。「ラスト・サムライ」に出ていた時よりも今回のほうが良かったです。
世代を越えて、誰でも楽しめる映画だね!
公開当時見逃していましたが、このシリーズの2が、公開間近に迫って来ていたので、1を観ていないと、2作目が理解出来ない事も有ると思って、急いで観ました。
わざわざ、急いで観た訳だが、それだけ焦って観た甲斐はあったと思う!
この映画は、ハードボイルドの面白さがトントン、トントンと調子良く展開する。
最近は何でも、ミステリー話にしないと本は売れないと言う話を聞いた事が有る。
そう言えば、ミステリー小説の類いばかりが、書店の小説本のコーナーを占めている。
そんな中でも、人気の探偵シリーズ作品の映画化がこの作品だと言う事だろう。
最近の邦画界では、オリジナル脚本が少ないので、必然的にベストセラーの映画化になると、ミステリー作品が多くなると言う結果が導き出されるのだが、今迄に面白かったミステリー映画作品は、中々直ぐには思い付かない。
しかし、この映画は、きっと肩が凝らずに、あらゆる世代の人達からも、飽きられずに観て貰える作品に仕上がっていると思う。
探偵を初めとして、彼を取り巻く人間が、皆個性的で面白いのだ。
やはり、人物のキャラが巧くたっていると楽しめるものだ!
私は、みなさん同様に、趣味で映画を観ているのであり、仕事で観ている訳ではないので、かなり好き嫌いがハッキリとしている。どんなにヒットしている映画でも、嫌いな俳優が出ていると先ずみないし、嫌いな監督作品は、絶対に観ない事にしている
特にこの作品の場合は、特別に、主役級の俳優達3人が嫌いだったので、敬遠したのだ。
結構みんなのレビューは高得点をマークしていた様に記憶しているが、観たらおもろいかも知れないと思っていても、時間が無い事を理由に観無かったわけだが、予想に反してこの作品は、私にも多いに楽しめる作品だった。
先ずは主役の、大泉洋と、西田敏行が嫌いで、それプラス小雪は綺麗な女優さんなのだが、苦手で、この人達を2時間以上も観るのはNOサンキューだった。
しかし、これが食べず嫌いと言う奴で、日本の娯楽映画としては、笑えて、ちょっとシンミリと味わいを魅せるシーンもあって、想いの他上出来な作品だった。
そして何と言っても、ハードボイルドミステリーは真犯人が予想出来ずに、そして最後にドンでん返しが有る事が最大の楽しみの一つだ。その点では、まんまと私はラストで騙された口ですね。
そして、もう一人忘れてはならない、登場人物である探偵の相棒の高田を、松田龍平が演じている。この高田と言う男のキャラも、憎めず、可愛らしいキャラだった。そしてこの作品を観ていると、彼は父親を越える良い俳優になるはずだと想像出来る。
そしてもう一人オマケと言ったら悪いが、高嶋政伸が良い味出していたよな~!彼もコメディー映画には向いている俳優だ!今公開中のシリーズ2よりズーッと楽しめました!
バディ感
札幌+大泉洋っていったらどうでしょうの幻影が強すぎてまともに見えるのかと思ったが、オープニングの格闘シーンで適度にやられる俺と無表情に強い高田のバディ感を見せつけられて安心して見られた。
シーンの所々に80年代あぶない刑事に見られた「お約束」も見られて続編に向けてきっとクスリと出来る仕掛けになると思う。
バディ映画として何につけても無口で無表情な高田の「一人っきりの友達なくしたくねぇや」のセリフにグっとくるものがある。
相棒じゃ違う。
仲間じゃない。
友達ってのが二人のゆるくて強い関係を絶妙に表しているのではないだろうか。
後半ダレるところがあったのは正直なところ。
でもちゃんと面白かったし続編にもちゃんと期待出来ている点でこの作品の勝ちだ。
コンビがいい!
大泉さんが好きなので観に行きました。
ストーリーはわかりやすい。
おもしろコンビが好きです。
ゆるいけど万能な相方!いいキャラしてます。
雪に埋められるシーンとかお風呂のシーンとかがお気に入り。
花嫁姿の小雪さんがお美しいです。
結婚式からの拳銃を出すシーンの演出が素敵です。
ジンギスカンは、ラムとマトン、どっちが好きだ?
映画「探偵はBARにいる」(橋本一監督)から。
主人公の探偵役・大泉洋さんが、雪の中に埋められ、
殺されそうになる直前に、悪役の高嶋政伸さんと交わした
何気ない会話が印象的に残ってしまった。
「ジンギスカンは、ラムとマトン、どっちが好きだ?」
「その質問の意味は?」「意味なんかない。お前の人生と同じだ」
「学問のないサルのくせに、シャレたことを抜かしてんじゃねぇよ」
「無言だと不安になると思って、気を使ってんだよ」
「そういうタクシーの運転手が一番迷惑なんだよ」
男って、冷静を装いながらも興奮すると、知らず知らずに
会話の語尾に「よ」をつけるものなのかな、なんて思いながら、
殺そうとしている男と殺されそうになっている男の会話としては、
面白いな、とメモを片手に、物語を振り返った。
また、殴り合いの喧嘩になりそうだったら
「顔を殴らないでください、一応、モデル志望なんです」とかわし、
「あなた、携帯持ってないの?」と訊かれたら
「ない。束縛されるだけで、何の役にも立たないからな」と返す。
「感情に流されれば、寿命を縮める。俺が貫いてきた主義だが、
主義に凝り固まれば、ソビエトも地図から消える」と呟いてみる。
こんな楽しいフレーズ満載の作品であったが、一番のお薦めは
気取ってある文章の一節を読み、「何それ?」と訊かれたら、
「萩原朔太郎が、俺の生まれるずっ~と前に、
俺のために書き残してくれた文章」ってサラッと答える台詞。
これ、是非一度、どこかで試してみたいな。
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