探偵はBARにいるのレビュー・感想・評価
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頭を空っぽにして楽しめない!!
舞台の雰囲気や主人公の飄々とした感じを楽しみたいと思っても、台詞のやり取りの中で多くの人物が登場するため考えてしまい、頭を空っぽにして楽しめない作りだと思います。ヒロインと特に交流も無く、愛着も無いまま終盤の展開に入るのも、ポカーンという感じでした。北海道に関西の暴力団が進出、はピンと来なかったので、中国マフィアの方が良かったです。
ハードボイルド?
「ハードボイルド=冷酷非情な現実を感情を交えずに簡潔な文体で描こうとする創作手法。~」(by明鏡国語辞典)
となると、この映画はハードボイルド?
”俺”は感情のままに動き過ぎるどころか、思いっきり感情表現しているし…。
日本って、拳銃バンバン撃ちまくって、血が飛び散っていれば、ハードボイルド?
バディ関係が描かれていて、「守る」とかの言葉が入って、日頃の憂さを晴らしてくれるべくドンパチやって、登場人物の行動に泪できれば、良い映画?
と、文句つけつつも、
エンディングの曲と札幌の夜景が心に沁みわたり、 素敵な映画を観た気分になる。
エンディングの力ってすごい。
原作未読。
一人称小説と、映画の差かなあ。
「俺」語りで進む物語。
小説だと「俺」が語る物語に付き合わされるだけだから、読者は「俺」の視点しか共有できない。
でも映画では、電話の声、話している相手の表情なんかも見えちゃうから、「ど~してそこに気がつかない!!!」「気づけよ、探偵~!!!」って地団駄踏んでしまう。
「俺」の想いは溢れかえっているんだけどねぇ。その想いを叶えるだけの、観察眼・力量がないよ。よく探偵やっているなあ。探偵というより便利屋か?
たくさんのエピソードが出てきて、粗筋としてはどうなるんだろうと振り回されましたが、視聴し終わった後では、ただ振り回されただけで、「だから何?」といった感じです。
ススキノという場所・”俺”の紹介エピソードを推理のミステイクに使おうとしたのか、たんにうまく脚本に織り交ぜられなかったのか、演出・編集が下手なのか。
特に、クライマックスの派手なドンパチが、あまり説得力なくて、登場人物の被害者感に酔っている感じが胸糞悪くて鼻白んでしまって、『セーラー服と機関銃』の焼きまわし?と思ってしまった…。
小説は、丁寧にプロット組み立てて、練り込んだ話なんだろうけどね。
豪華な、芸達者な役者が勢ぞろい。
でも、魅力を活かしきれていない、っていうか殺しちゃっている映画。高島氏を除く他の役者さんはそれまでのイメージだけで使っていて、演技させていない(一番勿体ないのは石橋氏)。
それでも、
本音と建前のギャップ、ああ言えばこう言う掛け合いのせりふ回し。
もっと、演技させてあげてよといら立ちつつも、お気に入りの松田氏の立ち振る舞いを観ているだけでも眼福。
Barの雰囲気にも酔えたし、
高島氏てこういう役もやるんだぁという意外性。
そして、上にも記したエンディングの力等、
視聴し終わった後「お金と時間返せぇ」にはならなかったけれど。けれど、もったいない。
大泉氏の噂の番組『水曜どうでしょう』を知らないが、
この探偵二人組をモチーフとして、『ブルースブラザース』のような、Barを舞台にしたコントにしてくれないかな。その掛け合いだったら、いつまでも観て居たい。
ストーリーがお粗末(ネタバレあり)
せっかくいい役者が揃ってるのに先がよめちゃうストーリーと陳腐な演出が残念。突っ込みどころマンサイ。そもそも依頼主と小雪が同一人物で彼女の復讐の話という事がストーリーの中盤で既にわかってしまう、大どんでん返しで竹下景子が復讐者だったらおもしろかったかも、札幌みたいな狭い町で追っ手に捕まらないのも変だし、至近距離から撃たれても主人公達にはカスリもしないし、突然スノーモービルで逃げられようになるし、全治6ヶ月以上かかりそうな怪我してもいつのまにか治ってるし、他にも変な所だらけだった。なんといってもあのボロ車、命がけの現場、犯人から逃げたり、追跡するのが仕事なのにあんなので行くか?さあここで笑ってくださいみたいだけどバカらしくて笑えなかった。でも主人公の2人の演技はよかったのでかろうじてシラケないで最後まで鑑賞できた。
more thrill
9年前の映画だとか。
なぜか縁がなく今になって鑑賞。当時に観ても同じ感想だったかどおかは疑問だが、今はこう思う「スリルが足りない。」
良い雰囲気なのだ。
街の寂れ具合もそおだけど、近代的な部分もありつつどこか異国感がある。開発途中の街並みに泥臭い人間模様も窺えたりする。
キャラクターも嫌いじゃない。
いわゆる裏社会に片足突っ込んでるアウトロー感もいい感じだ。若い時はきっとヤンチャだったのだろう。更生のきっかけをくれた探偵に倣い助手を経て1本立したようなそんな生い立ちを想像する。
バディの松田氏がこれまたいい感じで…得体が知れない若者を好演してくれてる。アクションも結構頑張ってて良いスパイスになってる。
話も適度にややこしい。
複雑な人間関係で点と点が線で繋がったり、人の印象が覆ったりもするのだが…。
これ、もっと面白く出来たんじゃないだろうか?
原作を読んでないので、的外れな感想なのかもしれないけれど、どおにもストレート過ぎる印象がある。
いや、それぞれのエピソードが強めなのかな?
張られているはずの伏線にあまり目がいかない。
謎を空想する余白とでもいうのだろうか?主人公の目線にあまりリンクしていかないのだ。
彼が何を追っているのか、よく分からない。
得体の知れない依頼人を追っていく内に、今の事件の裏側を紐解いていくわけなんだけど…偶然なのはいいとして「面白くなってきた」の真意が分かんない。
この探偵は、なんか予測や推理をしてるのだろうか?足で稼いだ情報を羅列してるようにしか思えない。
種明かしのシーンが来ても爽快感はない。
小樽で依頼主に電話をかけるのだけど、何かを閃いて電話をかける。何を閃いたんだろうか?
彼女が仮面を被り続けていたとして、彼はそこまで慟哭する程彼女に関わっていたろうか?
自身の店で銃を突きつけられ涙を流す。
後から思えば理由は分かるが、その時そんな女は泣くのだろうか…?
なんか、もっとミステリアスで、スリリングな脚本にもなったんじゃないだろうか?
どおにも、カメラが気に入らない。
編集もなんだかなぁって感じだけれど、それ以前のカット割がつまらないのかもしれない。
ただ、9年前だからなぁ…当時に観ていたらと、ちょっと後悔。当時観てたら面白いと思ったかもしれないし!
余談ではあるが…
途中から大泉氏がルパン3世に見えて仕方がなかった。小栗氏よりは数倍ハマりそうだ。
いや、むしろルパン3世にしか見えなかった。
ルパンの声、あててくんねえかなぁ。
モノローグの声とか、すんごい好きっ!
文句なしに楽しめました
作中に、右翼標榜暴力団が出てきます。
昔、映画「ミンボーの女」に怒った暴力団と思われる犯人に、監督の伊丹十三が襲われた事件がありました。
「ミンボー」では、ただ黒塗りの車が出るだけで、どこにも右翼を思わせる文字や紋様はなかったんです。
慎重に排除されていた。
それでも伊丹さんは顔を切られたんですよね。
今回の映画では、もう露骨に右翼標榜暴力団を描いていて、「ミンボーの女」の時代とは、隔世の感があると感じました。
ラスト前まで良かったのに!!
古沢良太脚本制覇シリーズということで、今回は大泉洋主演の「探偵はBARにいる」でござんす。
前情報は大泉洋と松田龍平と小雪が出るくらいしか頭に入れてないです。無いも同然ですね
面白い!
のに、ラスト!★4.5いけるかな?と思っていた矢先に無理やりすぎるでしょう!惜しいぃ...
北海道の歓楽街ススキノで活躍する探偵(大泉洋)は、近藤京子と名乗る女から男に質問をして欲しいという依頼が舞い込む。
大泉洋と松田龍平のベストコンビ?っぷりが最高。
車のシーンはもちろん、2人で悪党に立ち向かう姿はカッコイイのに笑えてくる。
流石古沢さんと言ったところだろうか。
一切飽きないし、無駄がなく、ずっと楽しめる。
これだから古沢さんの映画は止められないんだよ〜
石橋蓮司、やっぱりいい役者さんだ。
出演シーン少ないのに、1番印象深いのよ。
1度もじゃないね、何度もだね。しかも被害者
ヒントも出されながらどんどん話が進んでいくのは、見ている側も心地いいし興奮する。
大泉洋が慌てふためく姿もずる賢い姿も似合うのは、これまた流石だな。
展開も良かった。
がしかし、タイトルにも書いてあるとおりラストが残念すぎる!!なんで急に雑になっちったの?
終わり方も汚いし、出演者を無駄にしてしまった気がする。惜しいなぁ〜、、、
2.3もあるみたいなので、今度見てみよっと。
古沢さんの映画みるとやっぱりコンフィデンスマンが恋しくなるぜ。スイートハニー!!
小雪の銃捌き
札幌すすきのが舞台の探偵コンビ映画一作目。
主演の大泉洋さんと松田龍平さんが渋くて、ちょっとダサくて、カッコいい。
色んなコンビモノがありますが、その中でもこのコンビは結構好きです。
他のキャストもとても豪華で、登場人物のキャラの濃さに合っていて凄かったです。
超脇役で野村周平さんや吉高由里子さんが出演されていました。
実際の札幌すすきのの雰囲気を僕は分かりませんが、きっとこの映画のような感じなのだろうなと。
北海道を代表する役者、大泉洋。
コメディが似合う俳優さんですが、こういう役もなかなかでした。
以上が良かった点です。
正直、全体としては少し自分に合わない感じだったのが残念。
渋いのは良いんですが、逆に渋すぎて盛り上がるところもあまり盛り上がれませんでした。
結構淡々と進んでいき、事件が解決するまで結構退屈でした。
コンドウキョウコを名乗る依頼者と沙織が同一人物なのも、小雪さんの声で早々に分かってしまうので、早く気付けよって心の中で。
西田敏行さんや高嶋政伸さんももっと見たかった(高嶋さんは相変わらずの悪役でしたが、最初髪型で誰だか分かりませんでした)。
探偵コンビのアクションは新鮮で面白かったのですが、やるからにはもう少し血腥くても良いのでは。
札幌の雰囲気はとても良いです。
個人的なおすすめは、安藤玉恵さん演じるクセの強すぎるメイド。
2、3と続けて観ようか迷います。
バーにかかってきた電話
"探偵はBARにいる" シリーズ第1作。
"日曜洋画劇場" で2回目の鑑賞(地上波初放送)。
原作(バーにかかってきた電話)は既読。
コンドウキョウコと名乗る女の依頼がススキノを揺るがす大事件へ発展する様がテンポ良く描かれていて面白かったです。
全体から古き良きハードボイルド映画、ついでに角川映画みたいな雰囲気が濃厚に漂って来る作風がとても私好みでした。
大泉洋が見事ハマっていました。コミカル演技は彼の真骨頂ですが、アクションもこなし、シリアスさもきちんと完備。
それに何より、決して完璧じゃないところがいい。人間味に溢れている探偵のキャラクターを体現していて素晴らしい!
それに地元での演技だからなのか、いつもより余計に肩の力が抜けている様子なのもなんだかホッコリさせられました。
相棒の高田くん(松田龍平)もすこぶる最高。飄々としているのにやたらと強いと云うギャップが堪りませんでした。
コンビぶりも凸凹に見えて息ぴったりだし、危機にちゃんと駆けつけてくれる。大分やられてからなのはお約束(笑)。
※修正(2024/04/04)
カトウを探せ
ススキノが舞台の私立探偵もの。大泉洋が最高にいい。そして松田龍平の用心棒兼運転手の助手も最高。最初わからなかったがヘアスタイルが特徴的な高嶋政伸がたまらなく悪いやつで、物語全体に緊張感を与えている。ヤクザが三組でてくるのだが、その親分の一人が殺されたことに由来するストーリーだ。
札幌に行ったので、探偵はbarにいるを見直した。 あの街を実際に歩...
札幌に行ったので、探偵はbarにいるを見直した。
あの街を実際に歩いてからみるとまた思い入れも変わる。
最後の結婚式のシーンは美しく悲しい。
からのラストのバーからのススキノを上空から空撮アンドエンドロール。
きれい。
そして大泉洋と松田龍平いいコンビですね。
噛み合ってないけど実は一番わかりあってるみたいな相棒っていう感じ。
続編が出るのもナットク。
ずっと「名」探偵だと思ってました。
1作目ということで、作品の自己紹介って印象。
2011年なので、みなさん若い!。大泉さんのこのヘアスタイリル久しぶり。
PG12的な要素もあったりして、ちょいハードボイルドっぽかったかな。
小雪がいい!
死ぬ前にこんな映画は思い出したくない!などと途中までは思っていた。ヤクザに対して仕返しもしたくて、依頼人“コンドウキョウコ”を探っていくうちに2年前の放火事件や、1年前にキリシマ(西田敏行)が殺された事件が繋がってゆく。ただ、主人公視点のハードボイルドであることが基本なので、一体何を調べればいいのか?依頼人を守るといった主人公探偵の主義もなんだか空回り・・・というか、近藤京子自身が放火によって殺されているので依頼人が誰かさえもわからない状態。ヤクザが徹底的に嫌いなのかといえば、そうでもなく。なんと松重豊演ずるヤクザのお嬢さんを見張る仕事もしていたのだ。
北海道という性格上、北方領土返還などといった言葉も出てくるし、どことなく右翼・ヤクザを容認している内容に嫌悪感さえ覚えてしまう前半。さらに、放火と殺人事件の黒幕が元学生運動から派生した新左翼のボスだということにも違和感が・・・
どんどん小雪演ずる未亡人ママが悪者に思えてくる内容なのだが、コンドウキョウコが一体誰なのかと考えると、どうも彼女しかいないのだ。で、なぜ面倒くさい依頼ばかり?と疑問を終盤一気に氷解!ちょっと涙が出てくるほど。復讐のため相手の懐に飛び込んで偽装結婚するにいたるわけだ。この薄幸の女性の表情を見ると、やはり『三丁目の夕日』が思い浮かぶ。
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