「コメディハードボイルド」探偵はBARにいる 総統閣下さんの映画レビュー(感想・評価)
コメディハードボイルド
大泉洋主演のコメディハードボイルド(笑)。
ルパン三世を実写にして泥棒から探偵にするとこんな感じかな、という作品。相当に抜けている大泉洋と、例によってぶっきらぼうな松田龍平がコンビを組んで、大泉ゆかりの札幌で大暴れ、という感じ。
もちろんトーンはどこまでもすっとぼけていて、ナレーションから音楽まで全部2.9枚目ぐらいを行っている。おかげであちこちで笑える楽しい作品に仕上がっている。すっとぼけたお色気も多少あり。
主要人物の配置があまりにも単調なので、謎の依頼人がすぐに見当がついてしまう、というのがこの作品の最大の欠点。それさえなければ、軽妙な会話をベースにした良い脚本だったと思う。ハゲでヒゲとか。ただ、最大の欠点は本当に欠点なので、もうちょっとなんとかならなかったのか。
コメディならコメディで良いんだけれど、それにしても謎解きの部分は謎解きとしてとっておいて欲しかった。
どうでも良いけど、大泉洋って歯並びが悪いのは下だけじゃなくて、上は鮫みたいに二列なんだね(笑)。松田龍平はふと気がつくといつも同じような演出。味があるとは思うけれど、いつも同じじゃぁ芸がない。あと、小雪は相変わらず可愛い。竹下景子と高嶋政伸の変貌ぶりにも驚いた(笑)。
そして、ラストに出てきたオセロの盤面はおかしい。あの状態はゲームをちゃんとやっていたら絶対に現れない。「勝手に宣伝部」でツッコミ動画を作るなら絶対にツッコむ場面。あと、あの短銃、いったい何発弾が入るんだろう???
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