「ホラー異種格闘技戦『エクソシストVSハンニバル』は、しょっぱい一戦である」ザ・ライト エクソシストの真実 全竜さんの映画レビュー(感想・評価)
ホラー異種格闘技戦『エクソシストVSハンニバル』は、しょっぱい一戦である
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一応、実話を題材にした物語なので、ド派手な演出を抑え、人が何者かの力により狂っていく様をネチネチと追うスタイルは一貫し、心の奥に潜む恐怖を引き出していく。
しかし、それ故に、
《悪魔の存在を信ずるか否か》
というテーマが、カトリック教会特有のドロドロした人間関係ありきでネチネチと発信。
宗教的ニュアンスが色濃く、私みたいな無神論者の日本人にはイマイチ馴染みづらい。
犠牲者達が悪魔の憑依なのか、神経疾患によるものなのか、最後までうやむやで説得力に欠け、盛り上がりをボヤケさせる一因となっている。
よって、異端児であり、最強のエクソシストであるアンソニー・ホプキンス神父の鬼気迫る憑依芸のみに関心が高まるのは必然的なのかもしれない。
中盤戦はハッキリ言って眠い。
だが、寝ちまうと、悪夢に呪われるんちゃうかと不安に襲われて、睡魔を噛み殺し、居眠りどころではなかった。
文字通り罪な映画である。
では最後に短歌を一首。
『疑と震え 掻きむしる闇(病み) 対峙(退治)する 肉(憎)咬み(神)悟る 十字架の跡』
by全竜
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