劇場公開日 2012年2月4日

  • 予告編を見る

「悪くはないが、長期アニメシリーズにした方が良かったと思う」ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0悪くはないが、長期アニメシリーズにした方が良かったと思う

2012年12月21日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

架空の中世を舞台に、巨大な剣を操る流浪の剣士ガッツの戦いを描いた大ヒットコミックのアニメ映画化。
原作コミックは20年以上続き、今回の映画化は3部作構成なのだが、それでも膨大な話の中の一エピソードにすぎないという。(「指輪物語」で言うと“旅の仲間”だけを3部作で映像化したようなもの)

ちなみに原作コミックは読んだ事ないので、全くの初心者の意見なのだが…

まず、画のクオリティの高さ。ジャパニメーションの力量はさすが。
シリアス&ハードな内容、アクション・シーンや残酷シーン、力強いキャラ造形など一切子供に媚びる事なく、大人の鑑賞に耐えうるアニメーションと言えるだろう。

ただ、時間がやたらと短い。80分なのだが、OP曲やED曲を除いたら70分弱しかないだろう。
その為、印象は本当に序章の序章。ガッツと傭兵集団“鷹の団”のグリフィスの出会いの物語。
一匹狼だったガッツがグリフィスと出会って絆を深め、命を狙われたグリフィスの仇としてガッツが無益な血を流してしまい…という所であっさり終わってしまう。
これから続く掴みとしては悪くはないと思うが、どうせなら大長編にしてどっぷり見てみたかった。
いや、もっと欲を言えば、「銀河英雄伝説」のように100話以上のアニメシリーズにした方が良かったのでは…?

何にせよ、続きもまた見てみようと思う。出来れば3部作まとめて。

近大