劇場公開日 2011年6月11日

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「意味はわからないけど、そこそこ面白かった。でも邦画ファンとしては、もう少し上を目指してほしい。」さや侍 Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0意味はわからないけど、そこそこ面白かった。でも邦画ファンとしては、もう少し上を目指してほしい。

2014年4月5日
PCから投稿

笑える

悲しい

楽しい

松本さんの、この映画の前の作品、「大日本人」は映画館で(レビューも書いた)、「しんぼる」はDVDで見ました。

松本さんの映画は、頭で計算しない、感覚的な作品が多いと思います。

こういう映画はヨーロッパ系に多くて、たけしさんも以前、はまっていて、そういう傾向の作品作っていたけれど、私はちょっと苦手です。

感覚的に合っている人はおもしろいのだろうけど、合ってない人はまるで面白くない。

今回の映画は時代劇なので、なんとか見られたけど、「しんぼる」はきつかった。

松本さんはお笑いのセンスがあって、それで今までうまくやってきたのだろうけど、映画的センスとはちょっと違うと思う。

例えばですけど、歴代の3大ギャグは、谷啓さんの「ガチョーン」とたけしさんの「コマネチ」、志村さんの「アイーン」らしいんだけど、たけしさんの「コマネチ」と他の2つは明らかに違う。

たけしさんの「コマネチ」は体操選手のナディア・コマネチのハイレグは面白のだ、ということを体全体で表現しているギャグ。

面白さと、ねらいがはっきりしていて、それを体全体で表現している。

他の2つは、意味はないけれど、なんとなく面白いギャグ。

バラエティーなどでは、使いまわしがきく分、他の2つの方がいいのだけれど、映画でやるのなら、「コマネチ」的なものだと思います。

松本さんの映画は、例えばですけど、2時間「ガチョーン」「アイーン」を連発しているような印象がある。

それはそれで面白いのだけれど、邦画ファンとしてはもうちょっと上を目指してほしい。

ちなみに「大日本人」は、前の自分のレビュー見たら評価4.0つけていた。

たぶん最初のところがドキュメンタリータッチで、「ガチョーン」「アイーン」的なギャグが使えなかった(結局、最終的には使ったけど・・・)ので、その分面白かったのだろうと思いました。

Push6700