劇場公開日 2011年6月11日

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「いろいろと伝わってきたものがあります。」さや侍 cinémamantさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0いろいろと伝わってきたものがあります。

2011年6月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

この映画を、どういう映画か想定して観に行くことで感想が変わってくるのではないでしょうか。
無で行ったほうがいいかもしれません。

私はCMを観ただけで「感動するであろう映画」と思って観に行きました。

「笑える映画」として観にいくのか、時代劇映画として観に行くのか、松本人志監督の映画性を知ってか知らずか、そして一番大事なのが、野見隆明とは誰なのかを知っているかどうかで変わってくると思います。

この映画は、観客各々が「どこに焦点をおいて観るか」で受け取り方が変わる映画と言えるでしょう。

映画内では古風な一発ギャグ的なものが多発します。そのギャグを「今にウケるギャグ」として観るのではなく、時代当時のギャグとして観た方がいいですね。

私としては、とてもいろいろなものを見出すことができた映画でした。
笑いあり涙あり、感動すると分かっていても泣きました。

有名俳優人も少なく、野見さんが素人であるため目立つようになっています。
素人という先入観なしで楽しめました。素人だから良かったんですね。素人のほうが良かった役です。
素人の人は一生懸命さが違うと思いますから。応えようと必死になり、それも伝わってきます。
そして板尾さんが本当にいい味出しています。
子役の熊田聖亜ちゃんもすごく上手で(かわいいです)、野見さんを引き立たせてくれています。(俳優人みんながそうかもしれないですね)

見所は、本当に最後の業をなすときです。
そこから何を見出すのか・・・それが観客任せになっているところ。

本当にいろんな人に見てほしい映画です。
「え、何、わけわかんない」ってなったら、想像力や探究心、感受性が乏しいかもしれません。

本当にいい映画をありがとう。

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cinémamant