コクリコ坂からのレビュー・感想・評価
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思っていた以上によかった
前から気になっていたのだが、休みがとれたので見てきた。
思っていた以上によかった。アニメなのに実写のような映画だった。
昔は自分も学級新聞をガリ版きって作ってたなあと思いました。
よく考えたらガリ版は修正ができないわけで、間違いがないように
いろいろ書く前に段どって考えていたなあと。
携帯もインターネットもない時代、コミュニケーションはストレート
だった。それがとても気持ちよく、一つ一つのせりふが心に響いた。
見た後に頭に情景や余韻が残る、とてもいい映画だった。
40歳より若い人は事前の予習が必要
ゲド戦記で脚本・監督を担当して大ゴケした宮崎息子吾朗氏の監督第二作。(あまりに評判が悪くビデオすら観ていない)ゲド戦記のことがあるので全く期待していなかったのだけれど、冒頭で「脚本 宮崎駿(と丹羽圭子(ゲド戦記、借りぐらしのアリエッティなどで脚本)」と出て「おおお!」という感じ。映画はやっぱり脚本が大事だからだ。ちょっと期待が高まる。
さて、映画だが・・・・これは・・・・結構良い。女の子が空をとぶわけでも、ロボットが出てくるわけでも、戦争を始めるわけでも、風力発電をPRするわけでもないのだが、大人のためのアニメ映画として十分に成立している。
舞台は1960年頃の横浜。チョコレート色のウンコ電車(客車の真ん中に縦に棒が立っていた)が懐かしい。
というのはまぁどうでも良いのだけれど、高校を舞台にしたちょっとした恋愛模様。主人公は女性ばかりの大家族兼下宿を切り盛りする女子高校生。味付けは学生運動っぽい学生会館(サークル等、カルチェ・ラタン)保護運動。戦後の混乱などの社会情勢を加味しつつ、将来日本の高度成長期を支えていくことになる子供たちをいきいきと描いている。
全く事前情報なしで観たのだけれど、しばらくは海ちゃんとメルちゃんがしっかり把握できず、ちょっと混乱した。そういう不親切なところも逆に楽しいところなんだけれど、子供にはちょっとハードルが高いと思う。あと、普通にどこにでもプリンターがある現代じゃ、「ガリ版」とか、わかんないよね。ちょうど僕が大学生だった1985年くらいがガリ版からプリンターへの過渡期だったけれど。そうした社会的な背景とか、学校生活とかも含め、高校生ぐらいにはちょっと難しく、ノースタディでは十分に楽しめないんじゃないかと思う。大学生でもどうなんだろう・・・。メインターゲットは僕たち、1960年代生まれのような気もする。でも、考えてみればナウシカやラピュタをリアルタイムで見ていた世代でもあるんだよね。そういう意味では先日の「SUPER 8」とかと一緒で、おじさん、おばさんをメインターゲットにした映画なのかも知れない。あぁ、昔はああやってご飯を炊いたよね、とか。
ジブリならではのワクワク感とかはほぼ皆無(無理に言えば自転車の二人乗り?)だけれど、さらっと楽しめる作品だと思う。
ここ10年くらいのジブリ作品の中では一番面白かった。いつも出色の音楽だけど、本作も主題歌は透明感があって良い(とはいえ、「いつも何度でも」ほどのパワーはない)。あと、声優を使わずに俳優を使う点もいつも批判されるところだけれど、本作ではそれほど違和感がなかった。強いて言えば、長澤まさみさんの声がちょっと年長に聞こえちゃうことぐらいだろう。
ちなみに海が毎日揚げていた旗はU旗とW旗。ふたつ並べると「安全な航海をお祈りします」の意味になる。このくらいはネタバレでも知っておいた方が楽しめる。
#文字旗がわかる人間なんて全日本人の0.1%もいないはずで、そのあたりを全く解説しないのは、多分こうやって「あの旗はね・・・」みたいに語ってもらうことを期待しているんだろうなぁ。
コクリコ坂から
うーん・・・
個人的にハマりました。
気に入った映画は何回も観ちゃうんです。この映画も公開初日から15回くらい観ましたね(爆)ほとんどポイント鑑賞ですが。
海のあだ名や信号旗の意味などはパンフレットで知りましたが、未だに不思議なのは海が必要以上に周りからヨイショされてるってとこですね。水沼クン曰わく『幸運の女神』だから?ま、エエんですがね。
ラストシーンにはいつもジーンとさせられます。小野寺さんの万感の想いがよく伝わってきます。海も俊もホント良かった♪
ちゃんとする
見終えて、そう感じました。
ちゃんとして、ちゃんと働いてちゃんと生きようと。
物質的な豊かさを得たことにより、大きな何かを無くした現代では
感じることのできないもの。
一生懸命に慎ましく、暮らして(生きて)いる登場人物に
僕らが忘れかけている品性を見せつけられました。
何気ない生活があって、家族の食卓があって、友達が居て。
そこには、やっぱり「一生懸命」に生きている人々の躍動がものすごく伝わってきました。
60年代学生運動を連想させるカルチェラタンの高校生たち。
だけどそこにはきちんとした規律があって、礼儀があって。
高校生ながら、家事いっさいを切り盛りする女の子。
みんなまぶしいくらい生き生きしてて凛としてました。
映画なんだけど、アニメなんだけど、自分はそんなフィクションな世界に
羨ましささえ感じて嫉妬してます。
お勧めです
うん、良かったです!
santanです。
とても良かったです。
駿先生ではなく、息子さんの吾郎さんの作品ですね。思っていた以上によかったです。
ジブリの作品は必ず、劇場で観ることにしています。DVDでは味気ないです。感動を大画面で!!。TOHOシネマは1000円で見ることができます(鹿児島)。
レビューなので書かせて頂きます、応援の意味を込めて。
昨年の、「借りぐらしのアリエッティ」は、私の中の評価は星2つでした。ジブリでの1,2を争う際の野方でさえ、やはり映画というのは難しいのだと感じました。米林宏昌監督もう一度チャレンジして頑張って頂きたいです。次も必ず見に行きます!!
今回は吾郎監督でしたが、とても良かったです。抑揚を感じられましたが、ストーリーも良かったですし、間も良かったですし、音楽も良かったです。練に練っている感が致しました。
子供さんよりも、30代、40代、50代、60代の方が楽しめるかもしれませんね。
コクリコ坂から
あまりジブリっぽくは無いが、意外とおもしろかった
戦後まもなくで、自分がしらない時代の学生の行き方の映画。
過去に学生闘争的なものを映像で見たことはあったが、何をそんなに争っているのか分からなかったが、メリハリを付けてひとつの目的に向かって一致団結して生きていく姿は、少し羨ましく感じました。
自分が肌で感じた時代ではないが、急成長の理由が分かった気がする。
そんな日本の時代を感じさせる良い映画でした。
#5
父子の葛藤を乗り越え、良い作品に仕上がっていた
NHKのドキュメンタリー番組で、この映画を巡る宮崎駿、宮崎吾朗父子の葛藤を描いていたのを観て、興味深く観賞した。
宮崎吾朗の「ゲド戦記」は物足りない作品だったが、「コクリコ坂から」はスタジオジブリの新しい境地をみせてくれた気がする。父子の葛藤は、無駄ではなかったようだ。
凛々しい女性がいつも登場するジブリ作品だが、今回の舞台はオリンピックのころのニッポン。懐かしい音楽、風景が随所で楽しめる。そのせいか、映画館は年配の客が多かった。
SF、メルヘンの要素がなくても、ジブリは魅せてくれる!と感心した。
宮崎吾朗氏はこれで、偉大な父親の存在に脅かされずに、今後、新しい表現の映画をどんどん作り出してくれるのではないかと期待する。
トトロ、ナウシカあたりと比べると宮崎駿作品も壁にぶち当たっていたと正直、感じる。息子に辛くあたる駿は、もしかしたら自分の壁を乗り越えられないところにいらだちを感じていたのではないか。
宮崎吾朗氏は父にない感覚を間違いなく持っている。がんばれ!
時代背景の描写が素晴らしかった☆
今 コクリコ坂から見て来てきましたよ!
映画の感想は すごく面白かった!時代背景とか理解できなかったら 多分わからないだろうし 今の若い人は引いちゃうかもしれない。
中学生以下の子供にはまず無理やわ
俺的には時代背景の描写が すごく綺麗にされてて、愛と友情をメッセージとして伝えられている作品だと思った!
それに音楽とか当時の学生のパワフルな主張とか 今の若い世代にはないモノを当時(1960〜70年代)の若者が持っていて、すごく触発された映画だった!
それに 複雑(全然悪い意味じゃなくて)な家族環境に育った二人の運命的な出会いとか関わりが 心打たれました。
少し難しい映画だから、わかんないかったり 途中でおいて行かれたら、そのまま取り残されてまうやろぉな
賛否両論あるんは、そこら辺の問題やと思う!
時代背景(戦後)と友情(今の人からしたら行き過ぎた)が理解できたら、普通に120点の映画だと思う!
ジブリらしいファンタジーな世界を想像していたら、残念って思うんやろうな!思ひ出ぽろぽろほど大人ぶってないけど、耳をすませばよりはきゃぴきゃぴしてない感じと思って見に行ってください。
また上記の2作品が好きではないかなって人にはオススメはできません!
何故、人気俳優が吹き替えをするのだろう?
宮崎吾朗監督、2作目の長編アニメです。
物語は~
1963年、東京オリンピックの前年
まだ戦争の影を引きずりながらも、高度成長期に入り
日本人が元気だった時代の横浜が舞台。
主人公、小松崎 海の恋模様を中心に
当時の高校生たちの様子が、活き活きと描かれていきます。
TVCMを観て、「暗い映画なのかなぁ」と
思いながら観始めると~
手嶌 葵の歌う“朝ごはんの歌”とともに
なんだかとっても明るい雰囲気~
家族構成や家庭環境などが、冒頭からスッキリは解らなくて
だんだんと明らかになっていく展開は
ちょっとワクワクしましたよ。
海が恋におちる相手、風間 俊くんが
なかなかカッコ良くて、ニンマリしちゃいます。
TVCMで、彼が「自分たちは兄妹だ。」と告白するシーンがあるけど
昼メロのようなドロドロな状況にはならないので、ご安心を~
まぁ、とにかく高校生たちが、とってもキラキラしています。
全学連とか・・・
元気いっぱいだったのね。当時の若者たちはっ!て感じ~。
ガリ版印刷っ!懐かしかったです。
私たちはガリ版を刷るって言っていたけど
映画はガリ版をきるって言ってました。
あぶら紙みたいな用紙に鉄筆で文字を書くの。
難しかったけど、私は好きでした。
小学校5年の時、ボールペン原紙が登場するまでガリ版でしたもん。
こんな超!!アナログな世の中。自分の子どもたちが観たら
どんな感想をもつのかしら?
な~んてチョット知りたくなりました。
宮崎吾朗監督、1作目の“ゲド戦記”が
私の中で、おいおいっ!て出来だったので心配でしたが・・
“コクリコ坂から”星は~2つです。
キビシイかな?
吹き替えに声優さんを多用してくれたら
3つだったかもデス。
宮崎吾朗、なかなかやるな
実はNHKで一週間ほど前に宮崎吾朗と宮崎駿の父と子をテーマにした番組を観た。そこでこの映画ができたいきさつやら、どの場面で苦労したとか、さんざんやってた。この親子、父は若い頃、仕事に没頭して、子どもにかまっていなかった負い目がある。子は、偉大な父に対する劣等感とライバル心が入り交じって複雑である。子は、公園のデザイナーとなり、その後、ジブリに入り「ゲド戦記」の監督としてでデビューする。100人ものスタッフを抱えるジブリでは、親の七光りと言われても仕方が無い。「ゲド戦記」は興行的には成功したが、評判は今一つだった。番組の最後に、試写会を観た二人のコメントが印象的だった。
父宮崎駿のコメント「もっと、俺をおびやかすような作品を創ってほしい」
息子宮崎吾朗のコメント「くそっ、死ぬなよ」
映画での疑問点、主人公は「海」という名前なのに、劇中では「メル」と呼ばれている。その説明がない。
信号旗の意味の説明がない。なんというメッセージを発していて、なんと返していたのか知りたい。
気になって調べると、
「U・W」旗・・・(安全な航行を祈る)
丘の下をよく通るタグボートのマストに返礼の旗があがる。忙しい一日が始まる朝の日課のようになっている。
ある朝、タグボートからちがう信号が上る。
「UWMER」そして返礼のペナント一旒(いちりゅう)。誰か自分の名前を知っている人が、あのタグボートに乗っている。MERはメール、フランス語で海のことである。海はおどろくが、たちまち朝の家事の大さわぎにまき込まれていく。
父の操るタグボートに便乗していた少年は、海が毎日、信号旗をあげていることを知っていた。
宮崎吾朗、なかなかやるな・・・という感じ。
長澤まさみの声も違和感なく良かった。
二度ほど涙が出た。
子供には難しい。
横浜なので贔屓させて!
はじめに、以前ジブリブランドで映画を観ないと書いたので、先入観無しで観た。
そうしたら、自分がよく知る横浜の町、しかも失われて行った複雑な社会情勢を孕みながらも活き活きと暮らしている古き良き横浜の景色が溢れていて、なんとも言えない気持ちになった。
場面が変わるたび、「あ、これはあそこかな?」とか想像しながら観るのが楽しかった。
肝心の映画の内容だが、学生たちが、何かを守るために、一つになって戦う姿や主人公海の淡い恋心など、人が生きる上で忘れてはいけない大切な何かをやんわりと残してくれます。
ちょっと内容に触れるのが薄いですが、この映画を観て、是非横浜に来てください。まだまだ横浜には良い景色が残っていますから。自分は今、横浜を走りながら車のBGMに「さよならの夏」をかけてます。
以上贔屓と思い入れ押しのレビューでした。
静かな海の描写が美しいです
穏やかな気持ちで観終えました。朝の連続ドラマみたい、品良く爽やか。静かな海の描写が美しいです。
海ちゃんの高校生活は、とても楽しめました。出会いがあったり、自分が役に立てる場所を見つけたり、青春ですね。
音楽は、ちょっと違和感。ジュークボックスでその時代の曲を次々聞いてるような、趣味が一貫してない感じでした。せっかくの素敵なテーマ曲をもっと聞きたかったです。
元々母親の影が薄い宮崎駿作品。ここのところ、子どもより自己実現を優先する母と、聞き分け良くならざるをえない子どもの構図が続き、そこに引っ掛かってお話に入っていきにくい。
本作は、海ちゃんの年齢が高いのと祖母が一応保護者らしいので、ポニョよりは落ち着いて観れました。
一言で表せます。青春!
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