コクリコ坂からのレビュー・感想・評価
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もう9年前になるのか
娘たちと深夜枠の劇場で見たのが もうそんな前だと思うと驚く。
私の十歳くらい上に団塊の世代がいて
彼らは 若さという武器を 戦前派や戦中派の大人たちにこれみよがしにぶつけていた。
山登りと歌声喫茶が好きで、寄れば肩を抱き合って歌い、登山列車にのるべく今はなき新宿駅の地下構内にびっしり体育座りしてた。
都立高校は制服廃止を生徒会で決定して、これぞ自由と拍手喝采した。
(皮肉にも彼らの子どもたちはよその私立の学校の制服を勝手に中古で購入してなんちゃってセーラー服着てたのを見て、どう思ったんだか聞いてみたいと思ったものだった。挙句にあんなに生徒が頑張って廃止した制服が今は復活しております)
私たちが中学高校の頃の若い先生は、だいたい団塊で
その熱苦しさは尋常じゃなくて
生徒にすぐ山を登らせて「ほーら感動するだろう?この達成感!」と 自分が一番輝く笑顔を振りまいていたっけ。
それに感化される生徒もいっぱいいて、今でも登山は中高年の趣味。遭難するのも中高年。(山ガールは無茶しないからね。)
当時は よくわからないながらも なんだか彼らに引きずられてたけれど
この映画を見て、はっきりと自覚したのだった。
団塊の人たち 苦手だわ って。
今でも彼ら彼女らは 歳取ってもなお
ブームを作る。
ちょっと前の韓流も だいたい団塊と団塊ジュニアが親子タッグで熱狂してたと思う。
この映画を見ていての居心地の悪さは、嫌悪に近いものがあった。
カルチェラタン? うわー ぽいわー。
私は僻んでるのか?
いやー あんな競争にまみれた生き方は嫌なのでそうではないと思う。
暑苦しい彼らを 下の世代として 斜(はす)に見てた。
なんか いろいろ突散らかして事件起こしてる印象なのだ。
海(メル)ちゃんの健気な立ち居振る舞いは 好感が持てるし
何より オープニング直後の 音楽は最高に良い。
それでも 見終わっての感想は
もうなんとも言えない 「私のじゃないです」感。
これはもう その世代の人に見てもらえば絶対喜びそうだよなあ 私じゃなく。
と思いながら映画館を後にして
私の言いたい事に 今ひとつぴんと来そうもない娘たちには「団塊の人用だ」としか言えなかった。
今更なのだが、他の方々のレビュー見ててちょっと思い出したのを 我慢出来ずに言いたくなった訳でした。
今はもう もちろん こういう感情はありません。
間もなく10年ですしね。
ジ・エンド
疲れた大人を癒す映画
4年ぶり3回目の鑑賞。
初回は20歳頃に鑑賞しましたが、その時の感想は「学生運動?どうでもいい!恋愛要素もよくあるありきたりでつまんない」でした。
ですが、20代後半になるとこの映画のよさが分かるようになり、30代になると心癒す作品になるなんて思ってもみなかったです。
カルチェラタンにいる学生たちは、いわゆるオタク。
各自好きなことに夢中で、なんて生き生きしてるんだろう!眩しくて素敵でした。
そして今の若者と全然違う。若者たちがこんな風に生きれない時代になってしまったなと。
未来に希望が持てず、行動する前に諦め癖がついてしまった今の時代を悲しく思いました。
海と俊の恋もふとしたキッカケで、少しずつ惹かれていく様子がかわいくて10代らしくて素敵でした。
出会う前から旗で繋がっていたことや出生の秘密など、不思議な縁で結ばれている関係って素敵だなと思いました。
1963年の横浜の映像も緑豊かで街も賑やかで楽しく、彩に溢れ輝いてました。そして、若者の夢が詰まったカルチェラタンもとても素敵でした。
海の家も趣があり、こういったひとつひとつな丁寧な所はジブリならでは!ですね。
若者のまっすぐな気持ちって大人ははっとさせられますね。
夢が見れなくなって疲れてる大人を癒してくれる映画でした。
音楽は久石譲さんにやって欲しかったな…。
ちょっと合わないかな?と思う所があったので残念。
<ノーカット>
この時代の人々の暮らしぶりがよく伝わってくる。カルチェラ館の活気づ...
この時代の人々の暮らしぶりがよく伝わってくる。カルチェラ館の活気づいた学生たちの姿なんかは、見ているだけで楽しい。ただ、用意されたドラマがそれほど盛り上がるものではなかった。当時の時代を知っているかどうかで評価が変わりそう。
素晴らしい雰囲気
これこそ純愛じゃねーか!失いかけていたほのかな恋の味を思い出しまし...
青春もの好きな方は是非
ストレートにはっきり伝える日本人。
1963年、東京オリンピック間近の横浜を舞台に父をなくした海と学生運動に参加している俊の恋物語。
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この時代、日本は高度経済成長期真っ最中で皆が社会を良くしていこうと声を上げてる。今じゃ「察する」文化が日本の特徴みたいになってるけど、この映画の登場人物達はストレートな言葉で自分の意見や気持ちを表現してる。
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自分の信念があってそれを堂々と主張するってどんなにかっこいいことか、人と熱く議論することがどんなに楽しいか。間違いなく今の日本人にはない。
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私が思うに、今はSNSで誰でも匿名で悪口でもなんでもつぶやける時代だから、そこで吐き出すことでみんな普通の顔して感情を出さずに生きいけるようになっちゃったのかなと思う。まあまこんな所で私も匿名で顔も出さず誰が読んでるかもわからない文章をSNSで垂れ流してるわけだけど(笑).
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でも昔は良かったなぁって思うだけじゃくてちゃんと今の時代の良さだって見つけないと。私はSNSで誰でもつぶやけるってことは、その一人一人の意見がとんでもない影響を与える可能性が昔よりはあることが今の時代の良さだと思う。だからこそ使い方を間違えちゃいけないんだけどね。
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私が歳とった時にあの時は良い時代だったと思えるような今を作りたい。
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ありのままの青春
わざとらしい冒険展開とかあからさまな起承転結の無い、ある女の子のありのままの青春をスケッチしたといった感じの映画。
主人公のうみちゃんが周りからメルと呼ばれているのに途中まで気付かなくて「え?説明とか紹介は無いの?」と思った。
でも、あえて色々な説明を省かれ最小限の状況説明しか与えられない事で、まるで自分がそこにいるかのような臨場感ある空気を感じられたような気もする。
そのせいで最後まで名前を覚えられない主要人物もいたけど…笑
場面の転換があまりなく口上で進む場面が多かったので、小さい子が観たらあまり理解出来ないかも。
というか、この映画は青春や恋愛という道を1度は通った人が観るべき、うん!
レトロでどこかノスタルジー漂う昭和の海辺の町で、少しの運命と偶然に翻弄される少年と少女。
2人の心情に自分の青春を重ねる人もいるんじゃないかなあ。
今まさに恋を始めようとしてる人に見せたい映画かも。笑
説明不足では?
あえて言わせてもらいますけど…
もうみんな同意見だと思うのでわざわざ書くことではないかもしれないけど、前作の「ゲド戦記」よりは面白かったd(・∀<)
というのは、前作の出来が余りにも悪過ぎたために相対的にこういう評価になっているだけであって…
単体の作品として見れば、かなりイマイチ。音楽の使い方とか、話運びとか、伝えたいテーマとか…なんか全体的にパッとしないと感じた。
特に「もしかして兄弟かも?」のくだりが上手くない。もう少し葛藤を描けるハズだし、見る側にもスリルをもたせれたハズ。淡々と話が進んでいき、お母さんからの説明で、難なく解決だなんて…
そもそも、お父さんは最初に子供を連れて行った時に、なんで真実を伝えなかったの?別に隠すような事ではないと思うけど。そのせいで、このくだりが取って付けたような設定に見えてしまい、非常にシラける。とても残念。
ま、雰囲気がイイのと、前作よりは面白かった、という点を考慮して、私は★★の評価です。
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