「オラ、スパイだゾ」映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
オラ、スパイだゾ
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アクション仮面からメッセージを受け、謎の少女レモンと共にアクションスパイになったしんのすけ。
ヘーデルナ王国から正義のカプセルを奪う為、奮闘するが…。
シリーズ19作目、2011年の作品。
ヘーデルナ王国、ヘガデル博士、スカシペスタン共和国、ナーラオとヨースルなどしんちゃんらしいユニークなネーミングにニヤリとする一方、作戦の裏にはある陰謀が…という本格スパイ映画張りの展開で、パロディと言うより立派なオマージュ。
これまで同様、しんのすけのおバカパワーと家族愛がきちんと織り込まれているが、本作の主役は少女レモンである事には何の異論も無いハズ。
両親にスパイとして教育され、 常に冷静で感情も表さないクールな女の子。
しかし、しんのすけとその家族に触れ、さらに作戦の真相を知り、変わり始める。
最後は“上司と部下”の関係でしかなかった両親と和解、しんのすけにだけこっそり本名を教え、笑顔を見せる。
少女の成長と自立の物語をしんちゃんらしい笑いの中に描き、ヘガデル博士と家政婦イツハラさんは面白キャラで、今作も無難に楽しめたが、春日部防衛隊の出番が少なく、同じくスパイを扱ったシリーズ6作目「電撃!ブタのヒヅメ大作戦」と比べるとメリハリに欠けた。あちらはぶりぶりざえもんが登場したからなぁ…。
敢えて「オトナ帝国」や「戦国大合戦」とは比べない。
毎回毎回比較されて気の毒だから。
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