「ジバンシーの衣装がキマッたオードリー‼️」シャレード(1963) 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
ジバンシーの衣装がキマッたオードリー‼️
ヒッチコック監督の後継者と言えばブライアン・デ・パルマ監督なんでしょうけど、作品としてはこの「シャレード」がヒッチコック作品の作風を一番上手に受け継いでるんじゃないでしょうか、ユーモアの点も含めて‼️殺された夫が戦時中、政府の25万ドルを横領してることを知らされたオードリー扮するレジーナ。この大金をめぐって起こる連続殺人事件。もちろん妻であるレジーナにも危険は迫る。スキー場で知り合ったケーリー・グラント扮するピーターに惹かれたものの、彼もどこかしら怪しい・・・‼️「踊る大紐育」や「雨に唄えば」などの名作ミュージカルで鍛えたスタンリー・ドーネン監督が、メランコニックなヘンリー・マンシーニの軽快な音楽、美しいパリの街並み、艶やかなオードリーの魅力、そのオードリーがとっかえひっかえするジバンシーの衣装を擁して、その実力をいかんなく発揮したお洒落なサスペンス・エンターテイメントの傑作ですね‼️矢印がうず巻くスタイリッシュなタイトル・バック‼️列車から突き落とされる夫‼️スイスでバカンス中のオードリーに向けられる銃口(実は水鉄砲)‼️もぬけの殻のアパート‼️ここまでのオープニングですでに心を鷲掴みにされる‼️そして夫の葬儀に次々と訪れる怪しい奴ら‼️敵だか味方だかわからないケーリー・グラント、クールな殺し屋ジェームズ・コバーン、フック付き義手のジョージ・ケネディ、煮ても焼いても食えそうにないクセ者ウォルター・マッソーと、今では考えられない豪華キャスト‼️ここから物語は謎に次ぐ謎、どんでん返しに次ぐどんでん返し。すべてのキャラが信用出来ないし、おまけに訳ありげな年上の素敵な男性とくれば、まさにロマンチック・サスペンスの教科書ですね‼️ラストまで誰を信じていいのかわからないヒロインの困惑ぶりが観ている側にも伝わってきて、ハラハラドキドキの展開がホントに大好きです‼️ちなみに25万ドルの金を切手に替えるというネタバレは日本の漫画「こち亀」でもオマージュされてました‼️
