劇場公開日 2011年5月7日

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「悪くは無いが、既視感がすごいw」星を追う子ども ポップコーン男さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5悪くは無いが、既視感がすごいw

2021年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

多くの人がコメントされている通り、ジブリの影がどうしても見え隠れしてしまうw

新海作品を少しずつ観てきた自分としてはもう少し恋愛を期待していたが、どちらかというとラピュタに引っ張られている感が非常に強い。

またジブリ作品のキャラクターに非常に似通ったキャラが次々と出てくるので既視感が半端ないw

作品としては冒頭から説明もなくファンタジーなカラーが強く、ジブリはここらへんが上手く観客を連れて行ってくれるが、今作は比較的、客を置き去りに行ってしまう感がすごかったw

しかし徐々に話を理解していくと面白いのだが、丁寧な導入を経ての流れだともっと入り込めて良い作品であったと感じた。

また明日菜にあまり感情移入ができずにそこも少し残念な部分かな?と。
お母さんとお父さんの話ももう少し掘り下げてくれれば引き込まれたのではなかったか?

しかしながら2時間みっちりの作品でもあり、かなり冗長に感じられた。また特に目新しい展開も少なく、地下世界なのに太陽があるの?とかオーロラも出てるのか?等の設定にモヤモヤしてしまった。

テーマとして人の死というものも取り扱っており、大事なものや大切なものを失ったことがある人には心にくる内容でもある。作中のセリフにも素晴らしい言葉が散りばめられていた。

映像は安定の美しさでとても素晴らしいが、やはり新海作品の「心の描写の上手さ」をもっと観たかったと思った。

ファンタジーや冒険譚のような作品も楽しいではあるが、それならもっと振り切った作品もみてみたい。

ポップコーン男