劇場公開日 2011年2月19日

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「いま「脱原発」を考える」ミツバチの羽音と地球の回転 xtc4241さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0いま「脱原発」を考える

2011年6月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

皆さん、こんにちは(いま6月14日11:10頃です)

僕は反原発ではありません。
脱原発派です。

原発は危ない、だから、やめまよう。
じゃあ、日本のエネルギーはどうするんだよ。
それはわかんないけど、とにかく危ないからやめるべだ。
でも、やめたら、明日からの生活はどうするつもりなんだよ。

・・・・・・・・

反原発派と推進派の論議はここで終わってしまう。
だから、脱原発派は次の日本のエネルギーについても、
ちゃんとした考え方・ロジックをもっていなければならないんです。

そのひとつの考え方のポイントがこの映画「ミツバチの羽音と
地球の回転」にはあるような気がします。

こだわって、魚の一本釣りを生業にしている漁師さんのことば

「四国電力の人だって、悪い人はいないんじゃないか。しかたなく、
原子力の手先になってるんだと思う。社員にだって家族がいるんだし、
原発反対なんていったら、即クビだからね」
「その点、こっとは自由業のようなもんだから、自分の意思だけで
決められる。ダメなもんはダメだっていえるんだよね」

ここには「電力会社=絶対悪」「祝島=絶対善」という構図はない。
生きている人間たちのことばがあった。

①高レベル放射線廃棄物をどこに管理するのかという問題
②原発トータルのコストは安いのか高いのかという問題
③40年間のエネルギーのために10万年も管理しなければならない問題
④あらゆる問題を次世代に押し付けてしまう問題
⑤地震大国の日本にあったシステムなのかどうかという問題
などなど・・・

あらゆる自明性、慣性の法則を、取り払って考える必要がある。
今後の日本の方向性を決める大事なときなんだから。
いま問われているのはこれだと思う。

純粋に近い形で「原発」に向かい合えるか?

xtc4241