ショパン 愛と哀しみの旋律のレビュー・感想・評価
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ショパン=子供。
名画座にて。
地元の映画館にきていたのだが、その後いつもの名画座にくるのが判明。
じゃあそっちでいいか、と待ってしまったのだが、それで良かったかも^^;
なんといえばいいのか…フラストレーションが溜まりまくる作品だった(爆)
ショパンの音楽はなんとなく知っていても、彼の生涯については全く知らず。
あらまぁ…こんな人生だったんだ、と勉強にはなるも、、まぁ何といいますか、
愛憎渦めく家族ごっこ。みたいな人生なので観ていて辛い上、イライラする。
音楽家の運命=とっても幸せな一生。というのは聞いたことがないが^^;
なにショパンってこんな生活をしていて、さらにこんな性格だったんだ!?と
彼の実像があまりいい方向へ理解されないだろうことが、なんかまた不幸…
ただ、こんな境遇の中でも作曲できたというのはある意味、才能があった!
という証明になるのかなぁ…。よく分からないけど愛憎だけはかなり深いな。
生い立ちから幸せではないショパンだが、才能を買われ祖国ポーランドでは
名を馳せていた。移り住んだパリでは今ひとつ売れず、女流作家J・サンドの
攻撃的な愛(けっこう凄かったですもんね^^;)に飲まれて半ばヒモ?みたいな
同棲生活が始まる。。ところがこの二人が愛し合えば愛し合うほど、サンドの
子供(特に息子)は、ショパンへの憎悪を深める。これって、、普段から忙しい
お母さんにかまってもらえない子供達だから、こんな風になれば余計荒れ
狂うのを、なんでこのサンドさんは分からないんだろうなぁーと思うことしきり。。
子供も大事なんだけど、まず自分、なのね。まぁ作家さんてそんなものかも^^;
とにかくショパンに入れ込んで惚れこんで…の同居生活で、当のショパンは
いいとしても、年頃の子供たちに歪みが出てくるのは時間の問題だろうと…。
で、そのあたりは分かるのでいいんですが^^;
またその話を延々と引っ張るんだな…この作品は。ショパンの創作活動より、
家族生活&愛憎劇に終始、大きくなった子供達まで絡んできて…もう大変。
ラストの方では、まだ?…え、まだ続くの?という感じだった^^;ホントに。。
偉大な作曲家とはいえ、今作ではすごく甘えん坊で我がまま坊主のショパン。
どっちが子供なんだ??感も拭えず、あまり良い後味は残さない一品。
(製作が2002年ってずいぶん前の作品。どうして今頃?生誕記念だったんですね)
この人間関係、本当?
126分の映画。作曲家フレデリック・ショパン(ピョートル・アダムチク)が、人気作家ジョルジュ・サンド(ダヌタ・ステンカ)と出会い、サンドと、サンドの長男、モーリス(アダム・ヴォロノーヴィチ)、長女ソランジュ(ボジェナ・スタフーラ)との4人の生活が始まる。ショパンにとって15歳年上のサンドは恋人であり同時に母親でもあったのだろう。長男、モーリスは最後までショパンとショパンの才能に嫉妬する。長女ソランジュはショパンに恋心を抱き、母親とは途中から恋敵となる。この複雑な人間関係(事実なのだろうか?)が延々と描かれる。疲れてしまった。
それでも9年に及んだサンドとの暮らしで、ショパンとその音楽は大きな影響を受けた。普通ならこんな暮らしの中、まともではいられないはずだが、天才はどんな経験でも題材やエネルギーにしてしまうのだろう。
サンドにもう少し魅力があれば…。映画で流れる曲はすばらしかった。
ショパンの物語ではなかったといっていいくらい、愛人となるジョルジュ・サンド親子のショパンを巡る葛藤が描かれる作品でした。
本作は、一口に言ってショパンの物語ではなかったといっていいくらい、愛人となるジョルジュ・サンド親子のショパンを巡る葛藤が描かれる作品でした。
ショパンがポーランドから、パリに出て、友人のリストの紹介でジョルジュ・サンドと出会ってからは、もっぱらジョルジュ・サンドが軸になってストーリーが進行していきます。そのためショパンが脇役になり、タイトルにある「哀しみ」をどこでショパンが感じたのか、さっぱり分かりませんでした。
6歳も年上の年増なおばさんだったジョルジュ・サンドは、若いイケメンのショパンに惚れ込んでしまい、一方的に熱心に求愛します。それは韓流スターに群がる年配の女性そっくり。当然ショパンは、そんなサンドを厭がっていました。それなのにインフルエンザの看病をしただけで、二人が接近し恋仲になるのはちょっと性急すぎます
だいたいショパンの生涯を通じて、サンドだけが恋の対象だったのではなく、本作で描かれなかった、声楽家コンスタンツィアへの初恋の思いのほうが重要ではなかったでしょうか。まして、サンドの娘との間で隠し子を設けるというのは、ちょっと史実を歪めすぎです。親子の間でショパンを取り合う葛藤を描きたかったのでしょうけれど、そこへ至る経緯が描けていないのです。
サンドの息子のモーリスが、ショパンを毛嫌いする理由も、よく分かりませんでした。たぶん母子双方がお互いを溺愛していたのだと思います。それで、ショパンに嫉妬していたのだろうと予想は出来るのですが、モーリスの複雑な内面が描けていないのです。
但し、サンドがいかにモーリスを溺愛していたかという点では、面白いエピソードが挿入されていて、思わず笑ってしまいました。
ある日の夕食で、ローストチキンが具されたとき、固いもも肉が嫌いだと常に言っていたのに、ショパンにわざともも肉をより分け、モーリスに胸肉をサンドは与えてしまうのです。これには、普段物静かなショパンが激怒し、なんとサンドと別れてしまうのです。 鶏肉ごときで別れるものか!と唖然となりました。
さらに父親から受けたスパルタ教育についても、台詞で語られるだけで、具体的にどんな葛藤があったのか語られずに終わってしまいました。
その父親に強要されて、軍の幹部のもとへ演奏にいかされることを、本作のショパンは厭がっていました。でも実際は、故郷を支配する列強への反発心は若い頃から強く、「美しい花畑の中に大砲が隠されている音楽」(シューマン)と評されることもしばしばであったのです。だから冒頭のシーンは、軍の幹部の強要されて、嫌々激しい演奏をしていたのでなく、ショパン自身の愛国的な感情のほとばしね気持ちから自発的に勇ましい演奏に昂じていたのでした。
ピアノの詩人といわれたショパンのナイーブなところや晩年に病弱になっていくところは、良く演じられているし、映像美も申し分ないのですが、とにかく細切れのストーリーと、語らない主人公のため、見ていてショパンについてよく分からないです。そのためか隣で見ていたオヤジは、全編を通じてイビキをかいて眠りこけていました。
さて、劇中演奏されるショパンの曲は、どれも名演奏ばかりです。
特に、友人のリストによって演奏される『革命のエチュード』が素晴らしいのです。日本人ピアニスト横山幸雄が15年前に演奏してCD化したもの。この曲は、激しい感じを持った曲で、激情的に上下する音階とたたきつけるようなオクターブの旋律のためか、単調になりやすいのです。ところが、この演奏は、激しい旋律なのに、鍵盤に優しくタッチして、ほわぁ~とした哀愁に満ちた音を奏でます。YOUTUBEで他の演奏家と比べてみましたが、明かに違っています。
監督は、選曲と演奏者の選定に2年もの歳月を費やしたそうです。その中で、横山が一番ショパンの解釈を正しく表現していた、彼は天才だと賛辞を試写会場にまで送ってきました。試写会のゲストでスピーチした横山は、恐縮しつつも、演奏については若い頃のものだし、できることなら映画に合わせてリスト風に演奏してみたかったさうです。何でも、リストの手にかかれば、ショパンの作品すら、リストの作品のように聞こえてしまうので、ショパンはリストが自分の作品を演奏するのが、嫌だったらしいのです。
しかし、当時貴族に取り入り、既に社会的名声を得ていたリストが、演奏しなかったらショパンがは歴史に埋もれてしまったことでしょう。
ポーランドから、パリに出たばかりの無名の頃は、いくら作曲しても情熱的で激しいショパンの曲は、評価されませんでした。まだ時代は、宮廷音楽の単純で華やかな演奏しか受け付けなかったのです。
追伸
それにしても、横山幸雄はショパンの鉄人ピアニストと言うべき存在なんです。昨年1日でショパンの公式作品全140曲を一日で演奏して、ギネスブックに登録となったそうです。そして今年は、ショパンの埋もれていた未発表曲を加えた全200曲を1日で演奏するコンサートを企画しているそうです。朝8時から夜26時までロングランで、しかも暗譜で演奏するとは、凄い演奏家なんですね。
ショパン 愛と哀しみの旋律
「それぞれの 愛しい が重なる時」
〈チラ裏〉
これがリアルであったっていうからすごいな…
下手したら昼ドラのような世界ですよ笑
作品の流れはブツブツ切れてしまうので
ちょっと集中力が必要かな
でもヨーロッパの作品なので場面場面はとても素敵
始まりもクラシカルな感じで結構好きです
ポーランド(?)英語が新鮮でした
ショパンよりもジョルジュ・サンドの方が気になってしまった
舞台挨拶でピアニストの横山さん登場
(作中で演奏なさった楽曲が使われているとのこと)
この方も面白かったです
次回のギネス記録頑張ってほしいです!
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