ディア・ブラザーのレビュー・感想・評価
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実際の公開が2010年
レンタルに並んだのが2012年。
不思議なブランクがある。
しかし、疑われるべくして疑われる様なお兄さん(笑)
家庭も荒れてて、幼いころから警察の厄介になるレベル。
兄は「ハメられた」と言うが証拠はない、しかし妹は諦めない。
中卒扱いの妹は弁護士になって無罪を勝ち取ると宣言する。
だが、この兄はあまりにも犯罪者らしい顔つきで悪っぷりが板に付きすぎ(笑)
妹も妄執とも言える状態で自身の家庭を省みず離婚、夫と息子を失う。
ここまで闘った妹の願いは届くのか?
解らない展開に焦らされる(笑)
日本劇場未公開こそ罪の、見応えアリの力作&兄妹愛!
幼い頃から苦楽を共にし、固い絆で結ばれているケニーとベティ・アンの兄妹。突然、ケニーが殺人事件の犯人として無実の罪で捕まる。弁護士を雇うにも、お金が無い。ベティ・アンは自分が弁護士になって兄の潔白を晴らそうと決意、長い闘いが始まった…。
ドラマチックな話だが、実話。
以前TVでこの話の事をやっていて(まる見えだっけ? 仰天ニュースだっけ? アンビリバボーだっけ?)、ずっと見たいと思っていた作品。
素直に感動した。
実話なのでオチは分かり切っている。無実を勝ち取った。
苦節18年!
こんなに強い兄妹愛ってなかなか無い。
誰でも出来る事ではない。
何故、そこまでして闘う事が出来たのか。
ベティ・アンに特別な才能があったとは思えない。改めて、人間一人の強さを感じた。
兄妹は札付きのワルだったそうな。
だからと言って、無実の罪に問われるのはあんまりだ。
ケニーを殺人犯として不正までして逮捕したあの女警官こそ許されない。(時効でこの女警官がもう罪に問われないなんて!(怒))
また、司法は時として冤罪者に無情。
兄の無罪の為に奔走し、ベティ・アンも家族との間に不和が生じる。
綺麗事やお涙頂戴だけじゃないテーマこそ描かれ、見る者に問いかける。
やはりヒラリー・スワンクには、こういう芯の強い女性役が良く似合う!
サム・ロックウェルも、粗野に見えるけど、決して悪人ではない絶妙なバランス加減が見事。
闘い続けるヒロイン、幾度も立ちはだかる壁、感動的な兄妹愛…娯楽性も充分のように思えるが、娯楽より事実を重視した作りで、少し地味。クライマックスも意外とあっさり。
だけど、それらを差し引いても、見応えアリの力作。
失われた18年は長く重く、帰って来ない。取り戻す事は出来なくても、やり直す事、また歩み出す事は出来る。
日本劇場未公開。
それこそ罪だ!
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