「実話が出来すぎで…」ディア・ブラザー okaoka0820さんの映画レビュー(感想・評価)
実話が出来すぎで…
実話、があまりに出来上がった話ではあるので、それをどう見せるかが映画。
そして、この実話のどこに共感し重点を置きたかったのかがいまいちはっきりしない感じ。冤罪問題を中心に置くのか、長い歳月を掛け兄の無罪を勝ち取った兄妹の絆を描くのか、はたまた犠牲にした家族、様々な場所に視点は持っていける。
で、この映画は全部のせみたいな印象を受けたので、もう一歩どこか一点にフォーカスし踏み込んでほしかった。惜しい。
ベティアンの友人の描き方なども道具仕立てな感じで軽くしているし、息子たちとのすれ違いの描き方も薄い。
なんならそれらはばっさり切り落として、兄の無罪をどこまでも信じ続けそれを力に変えたベティアンの内面をもっと深く描けばよかったのに。
でもヒラリースワンクはすばらしかった。
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