「理不尽さに、観ながら腹が立った!」ディア・ブラザー ★りんごちゃん★さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0理不尽さに、観ながら腹が立った!

2011年5月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

確か、何かの番組でこの兄妹の話を聞いたことがあったのと、Black Swanのブルーレイの予告に入ってたので、気になって借りてみました。

あんまり法律用語の英語には詳しくない私、、
英語のみでの鑑賞は、なかなか難しい・・・。
難しい言葉は大体予測して、最後まで鑑賞。

内容は。
どこの国でも、警察のメンツを守る為だけのえん罪被害者っているんだなぁーってこと。
この映画の中では、Nancy Taylorという女性警官が、容疑者Kennyの身近な人を脅迫して、証人としてでっち上げ、彼を終身刑にしてしまで、自分のメンツを保ったこと。
そして、こんなバカなえん罪を作り上げてる間にも、真犯人は未だに見つかっていないという、全てにナンセンスな悲しい事件。
18年も経って出てきた後、Nancyは時効で刑事責任を負わせられないとのこと。
この18年の間、何の罪も犯していない人を、自分の都合で終身刑で刑務所に送り、自分はのうのうと笑って生活していたのかと思うと、何だか怒りがふつふつと。
この映画、Nancy Taylorの子供や孫やひ孫、末代まで、全員に戒めとして毎日でも観て頂きたい。恥じて欲しい。ま、子供達〜は関係ないんだけどさ。。
だけども、少なくとも自分の親だから、親族だから、とNancyをこれで擁護するような人間が、これ以上出て欲しくないわ。

映画の中で、
「マサチューセッツ州には死刑が無かったから、他の死刑のある州だったら無実でも、とっくに殺されてるわ!」
と、泣き叫んでいた。

そうだ、日本は死刑制度があるんだわ。
私は死刑制度は、賛成派。
でも、こういうえん罪で、死刑になってしまった人、日本にだっていたんだろうな。
そう思うと、手放しで死刑を賛成するわけにもいかなくなったな。

それよりも、こんな悲しいえん罪を作り出してしまう、アメリカ然り、日本然り、世界中の警察・検察・司法達よ、プライドを捨てて、お互いの敵対心を捨てて、真実だけを追究して欲しいと思う。

★りんごちゃん★