「Am I going to make it through school, pass the bar?」ディア・ブラザー ku-chanさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0Am I going to make it through school, pass the bar?

2019年9月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

これは本当にあった兄弟の絆を話を映画化したもの。
ベティ・アンと兄のケニーは、幼い頃から、お互いを思いやって育ってきた。でも、
ケニーに終身刑が言い渡されてしまう。この判決に納得のいかないベティ・アン。兄の無実を信じていたし、兄も監獄で、妹が自分を出してくれるという確信があったと言う。ウエートレスだったアンは大学、LSAT,法律学校、バー試験と、自分の家族も犠牲にして、兄を救うためだけに弁護士になった。お互いに信じあっている兄弟の絆は誠に強い。

米国マサチュセツ州には死刑制度がない。だから、証拠不十分で、有罪を言い渡された人々はなんとか無罪を証明しようとするが、これは至難の業だ。その当時はDNAという有力な証拠になるものもなかった。
死刑制度がないから、無実の人間が救われることができるが。
このケースだけではなくDNAという証拠がなかった時代は数多くの無実の人が終身刑だった。

終身刑が言い渡された後の裁判の書類は10年だけ保存しなければならなかったので、アンが弁護士になってから、兄の裁判の書類はすでに破棄されていた。幸いなことに、理解のある人々の協力でそれを見つけ出すことができた。
2001年に兄は刑務所から出られ自由の身になった。18年投獄されていた。

自由の身になって約6ヶ月後兄は交通事故で亡くなったと、最後に書いてあった。

Socialjustice