「澄まし顔の悪魔」キラー・インサイド・ミー ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
澄まし顔の悪魔
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保安官に潜むサド的なサイコモノなんだけど、ケイシー・アフレックの狂気に満ちた顔でもなく、終始淡々とハスキーなボソとした語り、場面に合わない陽気で軽いBGMでスリラーな感じはしない。義兄を殺された恨みなのか、そこを掘り下げる訳ではないが、なぜ町の有力者の息子を殺したのかが不明。そもそもそこから犯行が始まる。それによって、心を許すジェシカ・アルバを殺し、自分の罪を着せ、刑務所で自殺に追いやった自分を信じていた若い男、そして駆け落ちの約束までして、これから共に生きていこうと心底愛していたのに、殺されるケイト・ハドソン、まで極悪非道に殺す理由が何なんだろうか。幼い頃の母親が叩かれる姿に性的興奮を覚えた単なる嗜好なのか。ラスト、まさかジェシカ・アルバが生きていたとは。だから、全てを悟った保安官の先輩も自殺してしまったのか。これが検事が握っている最大の証拠だったのか。しかし、そこでもジェシカ・アルバはケイシーの犯行をゲロってないって、どんだけなんだ。最初の犯行がバレそうになった際はドキドキしたが、次第にこいつがどう堕ちていくのかが見物でしたが、最後の最後まで、検事や保安官を巻き込んで死んでいくとは悪魔だな。ジェシカ・アルバはもっと見たかった。オールドカーもよく集めたな。
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