劇場公開日 2011年10月1日

「映画化でさらに美談に作りあげた?」天国からのエール りりまるさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5映画化でさらに美談に作りあげた?

2014年8月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

単純

幸せ

実話は知りませんが、映画化で事実をさらに美談に作り上げた印象でした。
創作ではなく、実話が元だと知り驚きました。主人公がしたことは、本当に素晴らしいです。
でも、素敵な実話なのに、伝え手が上手ではなかったために、おもしろく感じられなくなってしまったように思います。

不要なシーンが長く、必要なシーンが短いと感じます。
高校生も、あっさり改心し過ぎてるように思いました。
主人公が関わったことでの高校生の変化をもっと出してもよかったと思います。準主役なのに、弱いと思います。

高校生たちに練習場所を作ってあげるだけではなくて、立派な大人になれるように、マナーやルールを教える姿は尊敬しました。

しかし、妻子がいる主人公なのに、治療を放棄して高校生を応援することを美談とするのには、疑問に感じます。

病気の状態で、人のためにするのは素晴らしいことだとは思いません。
治療を放棄するほど、高校生を応援しなきゃいけない状況のようには思えませんでした。
本当にこれが高校生のためになるのか疑問です。子供に重い荷物を背負わしてしまったと思います。

他人のために、こんなに出来る人は素晴らしい。でも、他人のために、残される家族を考えず、治療に専念しませんでした。
それなのに、素晴らしい映画というのは悲しいです。

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りりまる