「タイトルは原題“レット・ミー・イン”の方が良かった気がする」モールス 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルは原題“レット・ミー・イン”の方が良かった気がする
スウェーデン製ホラー映画「ぼくのエリ 200歳の少女」をハリウッドでリメイク。
オリジナルは秀逸な作品だった。
寒々とした雪町が作品世界に見事にマッチし、ホラーでありながら非常に淡々と、しかしながらショックシーンは印象的に、主役二人の悲しみと淡い恋が切実に描かれていた。
この二人がまた儚げであると同時に、何処か薄気味悪さも感じた。
好評を博したので、ハリウッドがお得意のリメイク。
オリジナルに忠実に仕上がっている。
しかし、イジメのシーンやアビーが人を襲うシーンなどが少々強調され、やっぱりハリウッドリメイクだなぁと思ってしまう。
ヒロインを今注目の少女スター、クロエ・グレース・モレッツが演じているが、ブレイク作「キック・アス」ほどの印象は残せられなかった。
オリジナルの少女の方がミステリアスな佇まいは遥かに上。
決して失敗のリメイクではなく、オリジナルを尊重している為、オリジナルと見比べてみる価値有り。
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