「老いてもさすがのサモハンキンポー」イップ・マン 葉問 菜野 灯さんの映画レビュー(感想・評価)
老いてもさすがのサモハンキンポー
序章の悲壮感は減り、少しエンタメっぽくなっていた。敵味方の構図が、序章は日本、今作は西洋に変わっていた。最後に融和するメッセージは今作の方があったかな。中国の誇りという面は今作も受け継がれていた。
ドニー・イェンのカンフーシーンも変わらずかっこいい。受けの手が攻撃の手になる効率のいい技は見ていてすっきりする。サモハンキンポーは年老いながらもさすがにカンフーのベースがあって、切れ味あってあの体に似合わない動きはすごい。リングでボコボコにやられてしまうのは、本来悲壮感あるはずが、エンタメのように見えてしまったのはキャラのせいか。奥さん役のリン・ホンは上品ですね、背が高くてとてもきれい。
序章も今作も2時間に満たない時間でとてもみやすい。あとは、最後のエンドロールの音楽、もう少し重厚な感じでもよかったと思った。
コメントする