孫文の義士団のレビュー・感想・評価
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孫文が来る
当時、映画館で観ました🎬
孫文を護衛するために集められた8人はそれぞれキャラが立っていたと思います。
中盤までやさぐれているドニーや、元々は裕福だったが今は物乞いのレオン・ライ。
クリス・リー演じる女戦士や、確かバスケ選手が演じていたワン・フーミン。
ニコラス・ツェー演じる人力車引きの男性。
皆密談の1時間の為に犠牲になりますが、孫文が無事だった事が救いですね。
ワン・シュエチーの息子までもが身代わりになってしまうのは、とても悲しかったです。
フー・ジュンが演じた暗殺団のボスは、強すぎでしたね。
カン・リーが演じたボスの側近と、ドニーのタイマンは見ごたえありました。
ドニーがクリーンヒットをもらいすぎて、殺されるかとハラハラしましたが😥
ドニーの元奥さん役でファン・ビンビンがでてるのも華がありましたね。
中盤までのドラマパート、密談が始まってからのアクションパートという構成も、なかなか良かったと思います🙂
重めな内容でしたが、私はこういう映画も好きですね。
孫文とその時代を知る
孫文とその時代の中国、香港を知るのに良い作品。すごい大掛かりなセットで香港の街を細かく細部に渡り再現し、人人人、香港の猥雑な雰囲気と富裕層の優雅な雰囲気と、革命皇帝打倒に向かう時代の雰囲気と、大袈裟ないかにも映画音楽にのせてアクションカンフーてんこ盛り、まるでハリウッド映画みたい。階段を転げ落ちていく乳母車ならぬ人力車、、
いろんな見せ場ハラハラドキドキあり、孫文の母とそんなことあたのかしら、とか、男女の愛もストーリーに盛り込み、ハリウッド仕立ての、中華大河ドラマ、面白く楽しく観ました。いつの時代も、中国世界では一握りの特権的階級とたくさんの貧しい人々半端ない数でいかなる革命勢力もこの構成を直したくないのかな。一瞬そんなこと考えてもとにかくすごいセット、圧倒的な人人人のパワー、に魅入る。
弁髪のドニー・イェン
革命とはどういうものか?4億人の国民を飢えから守るため、清朝を倒す!それには痛みを伴う・・・それが革命だ。てっきりドニー・イェンが主役なのかと思っていたら、そうでもなかった。エリック・ツァンがまたいいところで出演しているし・・・
ストーリーは辛亥革命の5年前、1906年の香港でのこと。革命家孫文が香港にやってくるというので、清朝の暗殺団から彼を守るため、スポンサーとなる商家のリー・ユータン、中国日報で新聞を刷るチェン・シャオバイらが中心となり孫文護衛作戦を立てる。
それぞれが自らの命を懸けて暗殺団や警官と戦うのですが、急遽孫文の影武者を立てることとなり、くじを引いたらユータンの息子が当ててしまった。影武者こそ死ぬ確率が最も高い役だけど、それを全うしようという17歳の青年だ。そこには親子の確執があるようにも見え、双方革命家として生涯を終えようとする男の姿があった。また、車夫のアスーが主人のユータンの親心によって写真館の娘と結婚させるという心意気。彼もまた革命に身を投じるのだが・・・
ドニー・イェン演ずる博打好き警官も妻に逃げられ、彼女がユータンのもとへと嫁いだという男女の物語に心打たれる。「現夫を守ってあげて」というショッキングな言葉。警官という立場も利用できたが、中ボスは狂ったような男・・・カンフーさえ通用しなさそう。最後に取った手段が馬に突進!もっとカッコよかったのは浮浪者みたいだったリウ・ユーバイ(レオン・ライ)。鉄の扇が武器だが、弁慶のラストみたいに刺されても切られても立ちつくす姿が勇ましかった。
影武者のグループなんてのは一種の捨て石みたいなもの。それでもしっかりと革命の一角を狙っているのだ。この痛みが後の国民のための礎となれば・・・と、よほど孫文を信じていたのだろうなぁ。革命の高揚感というより、行く末を知らずに死んでいった悲しき男たちの物語といったイメージでした。
革命と犠牲
Huluで鑑賞(吹替)。
同志たちに蜂起を促すため、亡命していた日本から中国へと帰還した孫文を、暗殺部隊の魔の手から守るために結成された義士団の壮絶な戦いを描いたカンフーアクション大作。
クライマックスへ突き進んでいくサスペンスにハラハラ・ドキドキ。しかし少し長過ぎた感がありました。
ようやく辿り着いたバトル・シーンも、史実に基づいているためか、比較的短時間で義士たちは命を落としました。
ドニー・イェンでさえ中ボスとの死闘を征した後、ボスの駆る馬に突進して撥ね飛ばされて死亡。物足りない。
革命を成し遂げるために、信念を胸に散っていった人々の姿に心を打たれました。5年後、辛亥革命は成功しましたが、その裏で多くの犠牲があったことを忘れてはならない。理想に燃え、戦った者たちの姿はとても美しいと思いました。
※修正(2024/03/13)
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