「数年経ったらまた観たい」八日目の蝉 abcさんの映画レビュー(感想・評価)
数年経ったらまた観たい
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残り6分になるまでは、いまいち共感出来ない映画でした。
・かなり特殊な設定と境遇
・エンジェルホームという宗教的な道のり
非現実的でもあったのでストーリーに気持ちが入りにくかった
まず発端は希和子自身の問題なのに、なぜ無関係な赤ん坊に対し身勝手な行動を起こすのか。 希和子が子供のようにあまりに純粋といえば美しい?のかもしれないが、途中で親が変わってしまうという子供の発育を考えれば悪影響過ぎるので、純粋さより希和子の身勝手さを感じてしまっていた。
なので希和子が捕まるシーンでは、涙というよりは子供にこんな辛い思いをさせて..という気持ち。
けれども最後の6分で大人になった薫が初めて自分の中に無意識に抱いていた感情を出した時、
「戻りたかった」と泣いたのが
不倫の両親でもなく、希和子単体でもなく 希和子を含めた暖かい人間関係のある村だった事
薫はずっと寂しかった。身勝手な大人達に振り回され、愛も分からなかった。けれど村で過ごした温かい僅かな時間。それが子供心にずっと残っていた。人生の中で貴重な 温かい記憶を取り戻した薫。
そしてこれから産まれてくる子供に対するはっきりとした意志を示した薫
そこに感動がありました。
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