ブラック・スワンのレビュー・感想・評価
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踊り子の世界を狂気に変えた熱演
2025年の今から15年前の映画だが、 トマのニナに対するさまざまな言動は パワハラやセクハラの類が多く含まれているような気がする。 今の時代ならこの映画がどう評価されるのか興味がある。
動画配信で映画「ブラック・スワン」を見た。
2010年製作/108分/R15+/アメリカ
原題または英題:Black Swan
配給:20世紀フォックス映画
劇場公開日:2011年5月11日
ナタリー・ポートマン(ニナ)29才
ヴァンサン・カッセル(トマ)
ミラ・クニス(リリー)27才
バーバラ・ハーシー(エリカ・セイヤーズ)
ウィノナ・ライダー(ベス)39才
バンジャマン・ミルピエ(デヴィッド)
クセニア・ソロ(ベロニカ)
クリスティーナ・アナパウ(ガリナ)
セバスチャン・スタン(アンドリュー)
ダーレン・アロノフスキー監督
有名演出家のトマの目に留まり、
プリマに抜擢されたニナ。
その重圧と役に対する執着心が生んだストレスから、
彼女は幻覚に悩まされるようになる。
ニナは次第に現実と幻覚の区別がつかなくなっていく。
2010年の映画なので劇中の携帯電話はガラケーである。
オレもガラケーからスマホに代えたのは2011年だった記憶がある。
2025年の今から15年前の映画だが、
トマのニナに対するさまざまな言動は
パワハラやセクハラの類が多く含まれているような気がする。
今の時代ならこの映画がどう評価されるのか興味がある。
劇中で表現されていることのどこからどこまでが
ニナの幻想なのかわからない(わかりにくい)部分があり、
終盤30分は見ていてとてもハラハラした。
映画撮影後にナタリー・ポートマンは共演者の男性ダンサーと
結婚したらしい。
知らなかったので、意外だなと思った。
ナタリー・ポートマンは2017年にダーレン・アロノフスキーが製作する
「ジャッキー ファーストレディ 最後の使命」に出演する。
満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
突き抜けるには人間何処かで狂わなければならない
オマージュならクレジットに入れるべき
エロとグロが多すぎたかな
何事も程々にするのが一番なのかな
『白鳥の湖』の舞台裏と主演女優の喜怒哀楽
プリマに対する恐怖
ナタリー・ポートマンの演技は良かったが…
どこまでが真実で、どこからが妄想なのか
<映画のことば>
君の途をふさぐ者は、君自身だ。
邪魔物を取り除け。
自分を解き放て。
主役(プリマバレリーナ)の重圧に、ともすれば押し潰されてしまいそうなニナに対するアドバイスとして、これほど的確な助言が、他にあり得たでしょうか。
「君は芸術家か、それとも実務家か。
もし実務家であったとしたら、
常には完璧を求めてはならない。」
という一文を何かで読んだことがありましたけれども。
反面、バレリーナとしてのニナは、ある意味で、正真正銘の「芸術家」。
常に己の芸の完璧を求めなければならない宿命の重圧は、容易に評論子ら凡人の及ぶところではないと思います。
それこそ、抜いても抜いても、自分の体の中に、鋭い棘(とげ)が次々と食い込んで来るような。
そういう妄想のどこからがどこまでが現実で、どこから以上が(精神的な重圧の故の)妄想だったのでしょうか。
バレエ界という、外見的には華やかな世界だからこそ、その内幕の「厳しさ」「鋭さ」が、よりいっそう際立つのかも知れないとも思いました。
別作品『TAr/ター』と同じく、芸術の世界にまつわる「陰の部分」を描いた一本とも言えたと思います。
佳作であったと思います。評論子は。
(追記)
多くの映画.com率レビュアーが指摘するとおり、本当に本当に、本当に「怖い」映画でした。
「じんわりと包み込まれるような恐怖」とっても形容すべきでしょうか。
そんな恐ろしさでした。評論子には。
そこいらへんの変なホラー映画よりは、ずっとずっと怖かったたことを付言しておきたいと思います。
(追々記)
上記のような意味合いでは、「芸術に惑わされた末の転落」(映画.comレビュアーのジュンーさん)という指摘は正鵠を得ていて、本作の鑑賞の指針として、とても参考になりました。評論子には。
末筆になってしまいましたが、バンドルネームを記して、ジュンーさんへのお礼としたいと思います。
芸術と人間性
16mmフィルムの質感
後に制作された『バードマン』で類似性を指摘する記事や、
ナタリー・ポートマン主演で知っていたが
痛そうな表現があって、なかなか観る機会がなかった
何と言っても16mmフィルムの質感がいい
クローズアップした構図が効果的に使われている他
どのカットもバシッと決まった構図で撮影されていてとてもいい
ルーティンを描くことで主人公の地獄を感じられ、
徐々に黒鳥になっていく姿は期待通りの展開
そして終幕も良い
やはり痛い描写があり、苦手な人にはすこしきついかもしれない。
スプラッターとは違う痛さの表現なので注意
確かに『バードマン』と同じテイスト、構成要素だが
どちらも独自の優れた映像表現が用いられているので面白い
もっと過激な内容かと思ったが、あまり突き抜けた展開にはならず
いい塩梅だった。
プレッシャーで大変なんだな
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