「物凄い良い話なのに吐き気がしない」英国王のスピーチ 銀蠅さんの映画レビュー(感想・評価)
物凄い良い話なのに吐き気がしない
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本来斜に構えた質のせいで、
ゴテゴテの友情やら絆やらを描いたヒューマンドラマを観ると吐き気がしてしまう残念な性格の私ですが、
この映画は物凄くバランスが良い。
吃音の国王が医者と初めは対立しながらも、徐々に打ち解けあっていき、吃音を克服していく、、、
という単純な国王と医者の絆の物語ですが、
話の焦点を国王の葛藤の方に向けているのと、
世界が第二次世界大戦へ向かっていく不穏な雰囲気が始終流れているのが相まって、
地に足のついた良い話になっている。
最後、医者のサポートを受けながら国王がやっとスピーチを成功させるという感動的なシーンも、そのスピーチが第二次世界大戦開戦の為のスピーチという。
感動させながらもなんとも切ない気持ちになるラスト。
素晴らしい。
一番好きな映画のひとつです。
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